さて、糖尿病について書いてみます。胃カメラ検査の後、地元の糖尿病専門の内科を検索し、そこそこ評判の良かったクリニックの受診を決めました。予約して受診すると確かにHbA1cが高いので薬で治療しましょうと言われました。朝晩2回、食後に二錠。あと次の受診日には奥さんを連れてきて下さいと言われましたが、これは何でも栄養指導のためとか。
考えてみたら私は若い頃、結構ハチャメチャな生活をしていました。二十代から三十代に掛けては、徹夜は当たり前で、徹夜になると夜食をどうしても食べてしまいます。また食べる量も多かったので、お陰様で体重も結婚する時には100キロ近くまで行っていました。(正確には95キロですが、今では当時のズボンやブーツはブカブカです)この糖尿病専門のクリニックに通院始めた時も、93キロはありましたね。
あと缶コーヒーなんかも結構飲んでいました。好きなコーヒーはエメラルドマウンテン。
糖尿病とはまさしく生活習慣病なので、こういった生活習慣によって、膵臓で作り出されるシュリンが少なくなります。要は体内に糖分が多く入ると膵臓が一生懸命インシュリンを作るのですが、これが分泌されなくなったきます。要は膵臓が疲れてくるんですかね。こうなるとインシュリンによって細胞内に取り込まれる糖分が減少し、血中内の糖分量が上昇してしまいます。
この糖尿病になると例えば免疫力が低下してしまい、キズが治り難くなったりします。このブログでも書きましたが、私が臀部膿瘍で苦しんだのも、実はこの糖尿病に関係していた様なのです。実際、糖尿病の治療を始めてから、臀部膿瘍が再発しなくなりましたし、あと他の部位にオデキが出来て悪化したりする事は無くなりました。
その他にも私は発症していませんが、糖尿病性網膜症になると網膜剥離になったり眼底出血を起こしたり、あと高血糖が常態化すると毛細血管も詰まってしまい、結果、足が壊死して切断する事や心筋梗塞にもなってしまうケースもある様です。また一昨年前に腎臓がんが見つかった時、HbA1cの値が正常値だったので、手術も比較的すぐに行うことが出来ました。もし糖尿病が進行していた場合には、手術よりも前に糖尿病の治療が必要になるので、それだけ時間が掛かってしまいますし、その結果、ガンの治療が後回しになったりします。
私の仕事関係の知人は、晩酌が何よりも大好きで、結果として糖尿病になってしまいましたが、小さな手術治療を行った時に、手術痕がなかなか治らず化膿してしまい、大変な事になっていました。
この様な感じで、糖尿病とはその病気そのものよりも、それによる合併症で様々な病気が発症し、それが重症化した時には命にも関わる事態になるのです。「サイレントキラー」と呼ばれるのは、その為なんですね。
私が医者から「自覚症状が出たら終わりなんだ」と叱られたのも、この辺りに理由があったわけです。
この糖尿病、治療法はと言うと、初期であれば食事療法だけという事もあるようですが、私の場合、投薬治療となりました。投薬とは言っても飲み薬なので、それ自体、生活上あまり負担にはなりません。先に言った様に私は朝晩二錠と、HbA1cが落ち着いてきたので最近ではスパイク血糖値対策で食前に糖分の吸収を阻害する薬1錠を食前に服用しています。しかしこの投薬治療で効果があまりない場合には、自家注射の治療となります。これは食事前に自分で注射をするもので、結構生活的には負担となります。何しろ毎回血糖値を測定し、注射する場所を消毒し、注射器に薬を入れて注射する事を毎回やらなければなりません。これは金額的にも高くなりますし、常に薬と注射器を持ち歩かなければなりません。
私の場合、治療開始の時に嫁が呼ばれて食事に関するカウンセリングがあったのも、まずは食生活の改善の為ですね。ご飯には糖質がどれだけあるのか、パン食の場合はどうなのか。あと飲み物に関しても缶コーヒーは「砂糖の塊」なので、基本はご法度扱いである事を言われました。あと食事時間に関しても就寝二時間前が望ましいとかね。
また医者からは減量も言い渡されました。治療開始当初は93キロの体重がありましたが、当面の目標は85キロと言われました。そこくらいの体重になれば、HbA1cの値もかなり改善されると言われました。
カウンセラーからは若い頃からの不摂生を正し、食生活を含む生活習慣を見直さないと、取り返しがつかない事になりますよと言われ、そこから月一回の通院が始まりました。