公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

くもん教室の評判

2006-07-09 | くもん教室の運営
正直なところ、うちの教室の「評判」について、聞こえてくるのは入会している生徒の保護者からの情報ですから、実際どのような風評が流れているかは判ったものではありません。
誰しもわが子が通っている教室の指導者に対して、良くない噂を伝えるなんてことはしたくはないものですから。
ただ、唯一見当がつくのは、「○○さんに聞いて・・・・」と生徒の保護者のご紹介で入会してくる事例の数です。
保護者の中には勿論色々な考え方の人が居て、
「塾に行っているから勉強ができる」と思われたくない人もいますし、
「うちの子はそこそこできるようになったけど、よその子紹介してその子がもっとできるようになっちゃったら悔しい・・・・」なんていうタイプの人もいます。
こういうタイプの人からは絶対にといっていいほどご紹介の話は出ません。
でも、他人はよく見ているもので、
(あんまりよくは言わないけど、その割りに何年も行ってる様よね・・・・・)とかで
他の方からの情報で教室にいらしたりします。
逆に、わが子ができるようになってきて嬉しくてたまらず誰彼となく話したくなる人もいれば、お友達が一緒の方が通塾に安心だからと一生懸命お友達に勧めてくれる人もいます。
どちらかというと、うちの生徒の保護者の中にはあとのタイプの人の方が多いようです。
総じて、いずれにせよ、実績がものをいうのです。
○ 学習している子どもたちの在籍期間はどのくらい?
何ヶ月かでやめていく子が多いようでは、学年を超えるような学力はついていくはずはありませんから良い評判にはつながらないのは当然です。
○入会後半年、一年後の学校での成績は?
学年を超える学習に進んでいるとかいうのに、学校での成績は低迷したままでも親は納得しないでしょう。
学力不振ということで入会してきた生徒が自信を取り戻すまでには何年もかかる場合が多いものですが、「以前はできなかったが、現在はできるようになったこと」を親や本人が自覚してくれれば、更に伸ばしていけるのは確実です。
○ 教室へ行くことを本人が喜んでいるかどうか
中には宿題はろくにやってこないくせに、教室へは休まずやってくる子もいれば、
宿題が終っていないからと来室が遅くなる子もいます。
「なんだかんだ言っても、教室へは元気に行く」ということも大切な好評の素になります。

しかし、開設当初には、自分の教室の評判というものはゼロ。
やってみて、続けてみてようやくそれなりの評価を世間様からいただく、ということです。
けれど、そこは大手のフランチャイズ塾の強みで、テレビコマーシャルや新聞広告などなどで
「公文式」という言葉だけは知られています。
それで、その言葉につられて教室へやってきて、自分の考えていた・イメージしていた感じと一致すると思われた方々は、入会へとつながりますし、そうでない方々は期待はずれと思われるわけです。そのため、研究会では、スタンダードの教室ということにこだわることになります。新開設の教室に、こぎれいな高級学習机や椅子の購入を勧めたり、採点スタッフを置くことを義務付けたりして、広告イメージと合致する教室の演出を求めるわけです。
第一印象は大切ですから。
そういう意味では、私のように、常時Gパン・Tシャツ・スニーカーで教室内にいる、なんていうのは、塾の先生としては失格ものかもしれません。同じビル内に最近できた他の塾の責任者は
いつもきちんとネクタイをしている青年です。
だけど・・・・・私は私のカラーにあった教室をやっていければいい、と思っているので、友人のようにきちんとしたスーツスタイルで、とは思わないのです。
ま、教室以外ではしない化粧を、オトナの礼儀としてすることにはしていますが。

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