人生のプロムナード・徒然なる日々を語る。

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秋の声

2018-10-13 00:25:21 | 思いつくままに書き描く
 秋になると,風の声、雑草のざわめきなどすべてが、五感を通じ、敏感にしかもしみじみと哀愁感を刺激する。四季の中でこれほどまでに心ゆする季節はない。ましてや高齢で迎える秋の空気は喜怒哀楽の情緒を一層に揺さぶる。「生者必滅、会者定離」の故事・ことわざが胸痛める今日此の頃だ、あまりにも若くして旅立つ人の多い日が続く、ただ合掌して祈るのみだ。

 急激に変化する気温の差は、対応う出来ないほどに襲い掛かる。風邪からくる急性肺炎、今も昔も変わらないように怖ろしい。私の父親は私が6歳の時、急性肺炎だ亡くなった。母28歳で未亡人、妹も6歳でジフテリア亡くなり、母と私は、戦中戦後と本当に苦しみのどん底生活を強いられた。

さてその状況は、ゆっくり振り返るとして、当時空襲で爆弾、焼夷弾で家屋は全焼、肉体は手足を損傷タンカーで運ばれる人々は、亡くなっている人、生きてる人も手足がもぎ取られ、10歳の少年は只立ち竦み全く動けない状態だった。地方都市三池炭鉱の町大牟田市での出来事である。町は壊滅し焼け野原であった。

 現在83歳の老人が、夜になると目が覚め、このようにしてブログを書く、書けば長い平和の時代、懸命に頑張った戦後の時代より、戦中の一瞬の出来事をつい書いてしまう、その強烈な心の傷とその印象が如何に大きかったかを物語っているのだ。今宵は此の辺で筆を置くが、当時の哀しみと苦痛は、決して消えることはない。