明るい部屋で

新年早々、台所とその周辺の蛍光灯や電球がみんなつかなくなり、真っ暗になった。
とりあえず新しい蛍光灯と電球を用意し、業者に来てもらった。
苦労しているようだったけど、結局全部つくようになった。

明るくなった部屋で、自分宛ての年賀状に目を通した。
ひとつ、薄い封書があったので開けてみた。

友人のひとりに不幸があったことがわかった。

彼女は別の友人の紹介で知り合ったんだけど、性格の良さで有名だったらしく、たくさんの人から愛されていた。
彼女の人を疑ったり悪く思ったりしない純粋さに感心しつつ、時にはそれが重く感じてしまってた私。
自分は決していい奴なんかじゃないのに、親切ないい人と思ってくれて、なんでも話してくれてた。
だんだん連絡をとらなくなりながらも、そのうち会いに行くかなと気楽に考えてた。

無理言ってでも、会いに行けばよかったのかな。
もっと親身になって接することもできたんじゃないかな。
答えは出ない。

34歳だったって。
若すぎるよ。

彼女のぶんも強く、明るく、優しく生きるよ。

安らかに、眠ってね。

今回のことを知ったのは彼女と同棲してた男性から連絡があったから。
その男性の精神的疲労を考えても気の毒。
彼が一日も早く立ち直れますように。