フルセール、アビームでSを目指す
ほんとは、天気予報を聞いていたので
「今日は無理だね」と、話していた
「試しに出てみて様子を見てこよう」
無理だったら 直ぐに戻れば良いし・・・練習と最終チェックのつもりで舫を外した
「クリアライン」
湾を出て直ぐにセールを上げた
「あれ、それほどでも無いじゃん」
で、調子に乗って南へ向かう
30分も帆走らないうちに うねりが高くなる(予想済み)
Eから3mほどのうねりを受け Wの風を受けてる為、どちらに流されてるのか
不明、
視界は良いが視程はそれほど無い様だ(大島が良く見えない)
ヒールしている下からうねりが来るので うねりを越えた後、恐怖の傾斜角度を
味わう・・・・30分ほどで慣れてしまう 人間なんていい加減なんだろう
うねりは5mの予報(実況)なのでこれからさらに大きくなる
「コックピットに打ち込んだら帰ろうね」と話しながら 必死にしがみつく
風は落ちる予報なので リーフしないで シートを出してこらえる(単に面倒だ
から・・・・いや! 「なるべくコックピットから出ない」を守ることにする
ジブは心持巻き取る(110%)
昼過ぎ、大島を確認、寄航するか話し合う
2人とも 「寄ってしばらく様子を見ようか」と話していたが
アンパンを食べておにぎりを食べ終わったころには 「行っちゃお~」と、変わ
る
まだ、修正は効く距離 時間はある・・・
しかし今日はあったかいな~
(これで寒かったら 出航していません)
出航時 前に居たヨットも出る所で 大島へ行くと言っていたが
何故か、西へ向かって見えなくなっていた(どこの大島か?)
対水速度 4kt前後 GPSも変わらない(2ktから7ktほどでばらついている)
風向きは変わらないが 強さはかなりばらつく
無線が入り もう1艇も出航したとの事、海況を聞いてきたので「凪!、べたべ
た 風は無いし・・・」と報告 「ワンポンで行く」と見抜かれた
うねりはさらに大きくなり 4~5mはあるのではないかと思う
谷間に居ると 周りが見えない
うねりの周期は10mほどあるが カールに乗ると 風が無くても30度くらい傾く
うねりの山に乗ると風を受けるが 谷へ落ちると風を受けない(船が起き上がる)
風は10m~15mほどまで上がっている、 リーフすることにする(2-ポン)
じゃんけんで どちらがマストへ行くかを決めておく
(問題なければ リーフロープをコックピットから引くだけでOKなはずだが・
・)
メンハリカット やはりリーフロープが引けない 10cmほどしかメンスルが降り
ない
メインシートを引き込み 風に立てることにする
と、思ったとたん セールが降りた
メンハリを引き シートを出す
ジブも90% ほどまで巻く(ファーラーのロープにマークがしてある)
時々 6mほどのうねりが来るので、さらに船を上に向ける(210)
シートは出し気味にする 波に乗りサーフィングを時々するがブローチングが怖
い為(気分はパーフェクトストーム状態)
もう 戻るより進んだほうが早い
相棒Kさんは このくらいのうねりには慣れているが いつもの船の1/10ほどのヨットでは経験が無い
でも、もっとすごいうねりの中を行くヨットを見ているとの事で 安心(?)している(「それは 外洋航海用の船でしょ?」・・・と、言う言葉は口に出せなかった)
それでも艇速は4.2kt出ている
うねりを右舷後方から受ける
時々スプレーがかかる この日の為に 用意した ヨット用レインハット(サーウェスター)が役に立つ(見てくれは幼稚園の 黄色帽子なのだが なかなか良く出来ている)
このスプレーは上であるポート側の波頭が崩れ 風で飛んで来る
横殴りの雨状態である
再度、今後を検討 「このうねりで夜間は怖い!」・・・そう、怖いのだ
突然体のバランスを崩したときに 捕まる物が見えない
座っている限り問題は無いが・・・
うねりは次第に収まるはずだし・・・・と、言い訳を考え出す
突然「ラーメン食べよう、大島ラーメン(=明日葉が入っている唯のラーメン)」
と、いう訳で 針路修正 160でオーパイセット ランニングとなるが
まだ、1回もタックもジャイブもしていない・・・ティラーも10分くらいしか持っ
ていない
と、思っていたら オーパイが解除される
うねりが激しすぎるようだ 周期が短くなり 大荒れの状態
針路を変えたことにより 波に突っ込む
しかし、針路(風向き)が変わったのでスプレーはこない
時々、バウが海面をすくう(バウ沈) さすがにシャワー状態
ジブを70%まで巻き上げる
風速計を見ると(見なければ良かった)15m平均 時々18mほど吹いている
波浮を目指すが うねりが入る方向 風は避けられるが・・・・最悪 差木地漁
港へ入る事も考える
無線で 後続艇Jに伝える・・・「今、・・・・三崎です」
なんと、途中で戻ったらしい 今晩か(絶対無い) 明朝再出航予定との事・・
・
今回の我が艇のオーナは ヨットを初めて6ヶ月、スクールに1ヶ月居たらしい
(ホントかどうかは不明)
但し、素人さんではなく 海のプロ 若いときは1年のうち10ヶ月は海の上に居
たそうで(遠洋漁業ではありませんし、大型船の船乗りでもありませんが)
事実、このうねりの中で彼は 本を読んでいます(本=漫画です)
彼に言わせると 先日の練習時も 「船はいくら揺れても良い」「けど、傾くの
は駄目!」との事です
普通の船は傾かないですからね・・・・でも、今日のヒール角 25度くらいはぜ
んぜんOKの様でっす。(ほんとは30度もオーバしていた)
しかしこれだけ揺れると 酔ってる余裕が無いです 恐怖と緊張で笑いたくなり
ますね(^◇^)ゞ
(コックピットには入りたくありませんが)
と、いうことで すっかり 暗くなった波浮入港 予想通りうねりが入ってきますが、外に比べれば・・・・
岸壁に横付け 雫フェンダーを4つかませる
明日も うねりは落ちそうも無い予報です まぁ、ラーメン食べに行こう~
漁師さんに様子を伺う
「出て、行けない事は無いでしょうけど 厳しいよ」とやたら丁寧な、回答を頂
きました
風もあんまり変わらない雰囲気 沖ではウサギが白馬になっている
買ってきたコロッケを食べていると
今度は ありがたくない 海保と警官のお出まし
「どこからですか?」「すぐそこです(と、神奈川方面を指差す)」
「大変だったでしょう?」「ええ・・・まぁ。(どのくらいが大変なのか判断が
つかないのであいまいな返事)」
「何時帰られるんですか?」「1、2日内には出たいですね」
「この先、まだどこかへ向かいます?」「三宅か八丈までは・・・」
「・・・・・・この天気じゃ 無理ですよ」「海、良くなりませんかね?」
「正月まではこんなもんでしょう・・・西の風では 誰も出ませんよ」
「・・・・そうですか、様子を見ます」
「ところで 船長さん 免許証を見せて頂けます?」
「私、船長ではないんです・・(と、Kさんを見る)」
「ほい」っと免許を差し出す
手帳になにやら 写している「どうもです・・・あなたは 免許を持ってます?
自動車のでも良いんですが・・・」
「在りますよ、(と、言いながら 昔懐かしい なめ猫免許を見せる)、あっ違っ
た!(わざとらしく)」 船舶免許を見せる
やはり、メモをしている
次は船検書だな・・・と思ったが 「はい、どうもありがとうございます」と
業務は終了してしまった。
「最近、向こうから1級免許無しで来る人が多いんですよ」
「ヨットの方は(人ではなく方)そんなこと無いんですがね~
と、世間話をして立ち去ったのであります
夜はふけ 風、うねりは変わらない様
とりあえず寝よ~
翌日、6時
海を見ると 昨日よりは収まった感じ
でも、相変わらず 白馬が跳ねている
風は落ちた様 天気は良い
寝袋を 干す(特に濡れては無いが・・・いつもの習慣なので・・)
コーヒーを入れ ラジオを聴く・・天気予報がなかなか聞けない
「はは・・・三宅 5m 八丈 6m ここ(大島)は4mのうねりだって」
新島でも5m・・・・
「南に行くほど荒れてるね」
「耐久テストにはもってこいだよ・・・どこまで耐えられるか・・・」
「じゃぁ ここで待ってるから 試してきてね。あんまり遅かったら、先に帰っ
てるから」と言う会話の後、フェンダーの調整と舫の確認(出航の様子は無し)
フランスパンとチーズで朝食・・・「うん ワイン飲んじゃ~お」
パンのかすを海面に撒くと 小魚が啄む 「釣りしよう~と」と
仕掛けを出す(コンパクトロッド持参) えさは フランスパンをこねて小豆状
にしてみた
木っ端に突かれて 餌が無くなるのが良くわかる
こんな事も在るかと用意していた バイオワーム 2cmほどに切 針に刺す
5分もしないうちに 木っ端メジナが釣れた
リリース しても釣れるのはこのサイズばかり
と、思ったら 25cmクラスのメジナが釣れる
「もう少し大きい友達連れて来て~」とリリース
その後 ほっとセンターへ出かけ 今日は、のんびりの1日でした
明日は出られるか・・・・・
つづく・・・・・
(文中のうねりの高さは大げさです・・・多分(^^ゞ)
遅くなりましたが
あけましておめでとうございます
今年も 引き続きよろしくお願いしますね
ほんとは、天気予報を聞いていたので
「今日は無理だね」と、話していた
「試しに出てみて様子を見てこよう」
無理だったら 直ぐに戻れば良いし・・・練習と最終チェックのつもりで舫を外した
「クリアライン」
湾を出て直ぐにセールを上げた
「あれ、それほどでも無いじゃん」
で、調子に乗って南へ向かう
30分も帆走らないうちに うねりが高くなる(予想済み)
Eから3mほどのうねりを受け Wの風を受けてる為、どちらに流されてるのか
不明、
視界は良いが視程はそれほど無い様だ(大島が良く見えない)
ヒールしている下からうねりが来るので うねりを越えた後、恐怖の傾斜角度を
味わう・・・・30分ほどで慣れてしまう 人間なんていい加減なんだろう
うねりは5mの予報(実況)なのでこれからさらに大きくなる
「コックピットに打ち込んだら帰ろうね」と話しながら 必死にしがみつく
風は落ちる予報なので リーフしないで シートを出してこらえる(単に面倒だ
から・・・・いや! 「なるべくコックピットから出ない」を守ることにする
ジブは心持巻き取る(110%)
昼過ぎ、大島を確認、寄航するか話し合う
2人とも 「寄ってしばらく様子を見ようか」と話していたが
アンパンを食べておにぎりを食べ終わったころには 「行っちゃお~」と、変わ
る
まだ、修正は効く距離 時間はある・・・
しかし今日はあったかいな~
(これで寒かったら 出航していません)
出航時 前に居たヨットも出る所で 大島へ行くと言っていたが
何故か、西へ向かって見えなくなっていた(どこの大島か?)
対水速度 4kt前後 GPSも変わらない(2ktから7ktほどでばらついている)
風向きは変わらないが 強さはかなりばらつく
無線が入り もう1艇も出航したとの事、海況を聞いてきたので「凪!、べたべ
た 風は無いし・・・」と報告 「ワンポンで行く」と見抜かれた
うねりはさらに大きくなり 4~5mはあるのではないかと思う
谷間に居ると 周りが見えない
うねりの周期は10mほどあるが カールに乗ると 風が無くても30度くらい傾く
うねりの山に乗ると風を受けるが 谷へ落ちると風を受けない(船が起き上がる)
風は10m~15mほどまで上がっている、 リーフすることにする(2-ポン)
じゃんけんで どちらがマストへ行くかを決めておく
(問題なければ リーフロープをコックピットから引くだけでOKなはずだが・
・)
メンハリカット やはりリーフロープが引けない 10cmほどしかメンスルが降り
ない
メインシートを引き込み 風に立てることにする
と、思ったとたん セールが降りた
メンハリを引き シートを出す
ジブも90% ほどまで巻く(ファーラーのロープにマークがしてある)
時々 6mほどのうねりが来るので、さらに船を上に向ける(210)
シートは出し気味にする 波に乗りサーフィングを時々するがブローチングが怖
い為(気分はパーフェクトストーム状態)
もう 戻るより進んだほうが早い
相棒Kさんは このくらいのうねりには慣れているが いつもの船の1/10ほどのヨットでは経験が無い
でも、もっとすごいうねりの中を行くヨットを見ているとの事で 安心(?)している(「それは 外洋航海用の船でしょ?」・・・と、言う言葉は口に出せなかった)
それでも艇速は4.2kt出ている
うねりを右舷後方から受ける
時々スプレーがかかる この日の為に 用意した ヨット用レインハット(サーウェスター)が役に立つ(見てくれは幼稚園の 黄色帽子なのだが なかなか良く出来ている)
このスプレーは上であるポート側の波頭が崩れ 風で飛んで来る
横殴りの雨状態である
再度、今後を検討 「このうねりで夜間は怖い!」・・・そう、怖いのだ
突然体のバランスを崩したときに 捕まる物が見えない
座っている限り問題は無いが・・・
うねりは次第に収まるはずだし・・・・と、言い訳を考え出す
突然「ラーメン食べよう、大島ラーメン(=明日葉が入っている唯のラーメン)」
と、いう訳で 針路修正 160でオーパイセット ランニングとなるが
まだ、1回もタックもジャイブもしていない・・・ティラーも10分くらいしか持っ
ていない
と、思っていたら オーパイが解除される
うねりが激しすぎるようだ 周期が短くなり 大荒れの状態
針路を変えたことにより 波に突っ込む
しかし、針路(風向き)が変わったのでスプレーはこない
時々、バウが海面をすくう(バウ沈) さすがにシャワー状態
ジブを70%まで巻き上げる
風速計を見ると(見なければ良かった)15m平均 時々18mほど吹いている
波浮を目指すが うねりが入る方向 風は避けられるが・・・・最悪 差木地漁
港へ入る事も考える
無線で 後続艇Jに伝える・・・「今、・・・・三崎です」
なんと、途中で戻ったらしい 今晩か(絶対無い) 明朝再出航予定との事・・
・
今回の我が艇のオーナは ヨットを初めて6ヶ月、スクールに1ヶ月居たらしい
(ホントかどうかは不明)
但し、素人さんではなく 海のプロ 若いときは1年のうち10ヶ月は海の上に居
たそうで(遠洋漁業ではありませんし、大型船の船乗りでもありませんが)
事実、このうねりの中で彼は 本を読んでいます(本=漫画です)
彼に言わせると 先日の練習時も 「船はいくら揺れても良い」「けど、傾くの
は駄目!」との事です
普通の船は傾かないですからね・・・・でも、今日のヒール角 25度くらいはぜ
んぜんOKの様でっす。(ほんとは30度もオーバしていた)
しかしこれだけ揺れると 酔ってる余裕が無いです 恐怖と緊張で笑いたくなり
ますね(^◇^)ゞ
(コックピットには入りたくありませんが)
と、いうことで すっかり 暗くなった波浮入港 予想通りうねりが入ってきますが、外に比べれば・・・・
岸壁に横付け 雫フェンダーを4つかませる
明日も うねりは落ちそうも無い予報です まぁ、ラーメン食べに行こう~
漁師さんに様子を伺う
「出て、行けない事は無いでしょうけど 厳しいよ」とやたら丁寧な、回答を頂
きました
風もあんまり変わらない雰囲気 沖ではウサギが白馬になっている
買ってきたコロッケを食べていると
今度は ありがたくない 海保と警官のお出まし
「どこからですか?」「すぐそこです(と、神奈川方面を指差す)」
「大変だったでしょう?」「ええ・・・まぁ。(どのくらいが大変なのか判断が
つかないのであいまいな返事)」
「何時帰られるんですか?」「1、2日内には出たいですね」
「この先、まだどこかへ向かいます?」「三宅か八丈までは・・・」
「・・・・・・この天気じゃ 無理ですよ」「海、良くなりませんかね?」
「正月まではこんなもんでしょう・・・西の風では 誰も出ませんよ」
「・・・・そうですか、様子を見ます」
「ところで 船長さん 免許証を見せて頂けます?」
「私、船長ではないんです・・(と、Kさんを見る)」
「ほい」っと免許を差し出す
手帳になにやら 写している「どうもです・・・あなたは 免許を持ってます?
自動車のでも良いんですが・・・」
「在りますよ、(と、言いながら 昔懐かしい なめ猫免許を見せる)、あっ違っ
た!(わざとらしく)」 船舶免許を見せる
やはり、メモをしている
次は船検書だな・・・と思ったが 「はい、どうもありがとうございます」と
業務は終了してしまった。
「最近、向こうから1級免許無しで来る人が多いんですよ」
「ヨットの方は(人ではなく方)そんなこと無いんですがね~
と、世間話をして立ち去ったのであります
夜はふけ 風、うねりは変わらない様
とりあえず寝よ~
翌日、6時
海を見ると 昨日よりは収まった感じ
でも、相変わらず 白馬が跳ねている
風は落ちた様 天気は良い
寝袋を 干す(特に濡れては無いが・・・いつもの習慣なので・・)
コーヒーを入れ ラジオを聴く・・天気予報がなかなか聞けない
「はは・・・三宅 5m 八丈 6m ここ(大島)は4mのうねりだって」
新島でも5m・・・・
「南に行くほど荒れてるね」
「耐久テストにはもってこいだよ・・・どこまで耐えられるか・・・」
「じゃぁ ここで待ってるから 試してきてね。あんまり遅かったら、先に帰っ
てるから」と言う会話の後、フェンダーの調整と舫の確認(出航の様子は無し)
フランスパンとチーズで朝食・・・「うん ワイン飲んじゃ~お」
パンのかすを海面に撒くと 小魚が啄む 「釣りしよう~と」と
仕掛けを出す(コンパクトロッド持参) えさは フランスパンをこねて小豆状
にしてみた
木っ端に突かれて 餌が無くなるのが良くわかる
こんな事も在るかと用意していた バイオワーム 2cmほどに切 針に刺す
5分もしないうちに 木っ端メジナが釣れた
リリース しても釣れるのはこのサイズばかり
と、思ったら 25cmクラスのメジナが釣れる
「もう少し大きい友達連れて来て~」とリリース
その後 ほっとセンターへ出かけ 今日は、のんびりの1日でした
明日は出られるか・・・・・
つづく・・・・・
(文中のうねりの高さは大げさです・・・多分(^^ゞ)
遅くなりましたが
あけましておめでとうございます
今年も 引き続きよろしくお願いしますね
名前がでないので安心(がっかり?)失礼!
次回の展開を期待しています。
あまり期待しないでください・・・・