毎年恒例の確定申告。期限前日になって慌てて作成提出したが、偶々昨年の申告書を見ていて大きな誤りに気付く。
主たる収入は年金であるが、少しばかり給与収入があって、申告書の「収入金額等」の給与欄に書き入れているのであるが、所得の種類・金額ごとに必要経費としての所得控除を差し引いた金額を、課税基準となる「所得金額」の給与欄に記入すべきところ、収入金額そのまま書き込んで計算していたのである。こんなことは初めてのことで、年のせいか呆けてきたのかもしれない。
昨年の申告は源泉徴収分では足りず4万7千円納めたが、修正計算してみると6万2千円ほど還付請求できたので、結局11万円近く納めすぎていたのである。自分に落ち度はあるが、昔息子が学生時代にバイトで稼ぎ過ぎて、扶養控除を受けられないと税務署に指摘され、追徴されたことを思い出し、「納めすぎた時は黙って何も言わないのか!」とカチンときた。
確定申告を済ませて件の事実を告げたら、中年の男性職員が出てきて、昨年の申告書控えを見るなり「申し訳ありません」「どうして見過ごしたんだろう」と平身低頭謝るばかり。すぐに更生の請求書なるものを作って金額確認、還付してもらうこととなった。
また、修正に伴い住民税、国民健康保険料、介護保険料も変わってくることを指摘、自分で手続きするのは面倒と思っていたが、そこはシステムとして当該役所に通知がなされ、自分は役所からの連絡を待っていればいいとのことであった。当然のことである。
時の政府はデフレ脱却と称して、2%物価上昇を掲げているが、年金生活になってみると、丸々賛同できない気持ちである。金は天下の回り者、お金は使わなければ経済は活性化していかないし、国家、地方の財政収入もままならないのはわかるが、円安で食料品やガソリンなどの価格もジワジワ上がりつつある。年金生活者に賃上げは無論ある訳はなく、一部の裕福な人を除いて、年寄りの財布の紐は固くなる。今更ながら、サラリーマン時代の浪費癖を自虐するばかりである。25/3/14
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます