ラジオ深夜便3時台「にっぽんの歌こころの歌」は昭和34年の流行歌。当時の私は浜松市立中学3年生。SLが走る東海道線脇の柔道場で汗を出しながら稽古、高校受験に備えての補習授業も懐かしい。
この年、南極探検隊が置き去りにしていた犬のタローとジローを発見、皇太子ご成婚、東京オリンピック開催決定、伊勢湾台風で5000人死亡、インスタントラーメン・インスタントコーヒー発売などの出来事があった。
ラジオから「古城」「黄色いサクランボ」「南国土佐をあとにして」「東京ナイトクラブ」「人生劇場」などが聴こえてきた。昭和34年はレコード大賞が制定された年で、第一回は水原弘の「黒い花びら」だった。
黒い花びら 静かに散った
あの人は 帰らぬ 遠い夢
俺は知ってる 恋の悲しさ
恋の苦しさ
だからだから もう恋なんか
したくない したくないのさ
中学生の私には、この歌詞の意味を知るよしもなかったが、同級生の女の子に仄かな恋心を抱いていた記憶がある。そして大人になって色々な恋をして、失恋もして、愛する人も亡くした。とにかく十代から二十代の頃は青春まっしぐら、純真で純粋だった。
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