18日午前3時台〔にっぽんの歌こころの歌〕は、ジャパニーズ・ポップス森山良子作品集だった。
最初に聞こえて来たのは、昭和42年発表の彼女のデビュー曲「この広い野原いっぱい」で歌詞がいい。
この広い野原いっぱい 咲く花を
ひとつ残らず あなたにあげる
赤いリボンの 花束にして
この広い夜空いっぱい 咲く星を
ひとつ残らず あなたにあげる
虹にかがやく ガラスにつめて
この広い海いっぱい 咲く船を
ひとつ残らず あなたにあげる
青い帆に イニシャルつけて
この広い世界中の なにもかも
ひとつ残らず あなたにあげる
だからわたしに 手紙を書いて
手紙を書いて
この年、私は東京自由が丘の銀行支店にいて、同じ職場のS子と出会った。彼女は店内では唯一の入社同期生で、それを口実に付き合い始めて翌年結婚した。「この広い野原いっぱい」の歌詞のような青春真っ盛りの頃で、シングルレコードを今でも持っている。とにかく大好きな歌で何度も何度も唄った。
恋をし結婚して家も買って、子どもも二人出来て4年、幸せ絶頂期の頃の歌が今は悲しく辛い歌になってしまった。S子は余命1ケ月のがん宣告を受け、27歳の若さで逝ってしまった。この歌は、聴いても唄っても涙を堪えきれなくなる。
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