吉野家の牛丼がお昼時限定で全店のメニューに加わったと聞き、戸塚駅前の店に入った。もう2時近かったが満席状態で、せまいカウンターの中を恰幅のいい若い女性がそれこそ駈けずり回って大忙しの状態であった。
次から次の注文はやはり「牛丼!」が多く、根強いファンが沢山いるということであろう。やや待たされはしたものの、「ハイ!並一丁お待ちどうさま」の元気な声とともに、久々の「吉野家牛丼」が目の前にある。
昔に比べるとやや甘い感じがしたが、柔らかな肉とご飯に沁み込んだ肉汁の味がたまらなく好きだ。
以前、この文学館で「吉野家牛丼復活」なる記事にも書いたが、やはり牛丼は吉野家でなければと思うのである。そしてやっぱり35年前の吉野家を思い出してしまう。己の心と体が吉野家の牛丼によってあの苦難の時代を思い出させる。
当時、4ヶ月もの間、新橋駅の烏森口にあった吉野家の牛丼を朝食としていた。
よくぞマァ飽きもせず食べたものである。そんなことを想いながら食べていたら、
思わず泣き顔になってしまった。その当時、ガンで亡くなった妻の顔がまた浮かんだ。彼女は今も27歳の顔のままである。ボクはもう彼女の倍以上生きている。
いや 生かされている。
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