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ラジオ深夜便12・・・昭和48年のヒット曲集

2010年03月09日 03時13分01秒 | ラジオ深夜便

今日のにっぽん歌こころの歌は昭和48年のヒット曲集。いきなり耳に入ってきた歌が、井上陽水の「心もよう」。

 さみしさのつれづれに
 手紙をしたためています あなたに
 黒いインクが きれいでしょう
 青いびんせんが 悲しいでしょう
 あなたの笑い顔を
 不思議なことに
 今日は覚えていました
 十九になった お祝いに
 作った歌も忘れたのに
 さみしさだけを 手紙につめて
 ふるさとにすむ あなたに送る
 あなたにとって 見飽きた文字が
 季節の中で うもれてしまう アア

 遠くで暮すことが
 二人に良くないのはわかっていました
 くもりガラスの 外は雨
 私の気持ちは 書けません
 さみしさだけを 手紙につめて
 ふるさとにすむ あなたに送る
 あなたにとって 見飽きた文字が
 季節の中で うもれてしまう
 あざやか色の 春はかげろう
 まぶしい夏の 光は強く
 秋風の後 雪が追いかけ
 季節はめぐり あなたを変える アア……

昭和48年、どん底から這い上がろうとしたこの年、私はこの歌が好きだった。息つく間もないハードな歌だった。歌詞に「さみしさだけを 手紙につめて ふるさとにすむ あなたに送る」というくだりが2度出てくる。

前年ガンで妻を亡くしたばかりの私は、「さみしさだけを手紙につめて てんごくにすむ あなたに送る」想いでよく唄った。本当にさみしかった。しかし、もっとさみしかったのは、4才と1才の息子だっただろうに私は酒に逃避していた。この年、何を思ったのか短大の夜間部に入学、二年後の卒業までに立ち直りの兆しが見えてきた。季節はめぐり、わたしを変えたのである。






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