
ハチはこの頃、毎日1階のリビングで寝るようになった。ついこの間まで、私たち夫婦と行動を共にして、寝室のベッドの上に飛び乗って来ていたのに・・・。時には先回りして待っていることもあったくらいだった。
番犬としての本能がそうさせているのかも知れないが、なぜ1階にひとり寝するようになったかは分からない。今までもこういうことがなかったわけではないが、しかし、今朝はえっ!と思った。
ちょっと早起きして1階に下りてったらハチの姿が見えない。どこかなと探したところ、ナンと仏壇の前の座布団に丸くなって寝ていたのである。
何か思うことがあって仏様の前で寝たのだろうか? 前にも幾度かこの光景は見ているものの、何か気になりハチに聞いてみた。
「ハチおはよう。どうしたんだい?」返事がない。ただ、眠そうな顔を私に見せて、またそのまま寝入ってしまった。ハチの七不思議のひとつである。
ハチは私の朝の読経のときに、ひょっこり横に座ってジッと仏壇を眺めていることがある。「ハチのことも南無南無しているからね」と声をかけると、安心したように食卓のお母さんのところに行くのである。
犬というのは、飼い主の行動をよく見ていて、その家族に対して実に忠実に生きている。犬と人間の関係は、太古の昔、狩猟犬として始まったと言われる。
獲物を探したり、獲物を飼い主のところに持ってきたりして、人間の信頼を得てきたようだ。今では、所謂ペットとして愛玩動物になってしまっているが、ただカワイイだけでは申し訳ないと思う。犬は人間にとって大切な家族である。
我が家のハチは柴犬である。日本犬である。ホント忠実である。そして勘がよく、利発である。特に素晴しいのは、どんな人でも必ず目を見ている。目でお話している。独特の口調で私たち夫婦に訴えたり伝えている。長年付き合っていると犬の言葉がわかってくる。ハチの言葉がわかってくる。まさに以心伝心である。
またハチは、相手が飼い主の家族か、飼い主の友だちかなど一度会っただけですぐに判断して行動する。ハチはよく喜怒哀楽がハッキリしてるとか、わかりやすいと言われる。ハチの性格は、余程のことがない限り、人を噛んだり(甘噛みだが)しない。私たち夫婦の相手には、ちゃんとお座りしてジッとその人の目を見ている。そしてこの頃は、相手の手や腕にトントンして、挨拶代わりにおやつをおねだりするのである。食べ物には目がない。
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