田畑邦治さん
午前4時半ごろ、カミサンにつづき花粉症の大きなクシャミで起きてしまったが、つけっぱなしにしていたラジオから、「明日への言葉」が耳に入ってきた。
「別れの悲しみを分かち合う」というタイトルで、生と死を考える会理事長田畑邦治さん(白百合女子大学教授、宗教哲学者)のお話が実に興味深く、最後まで聴き入ってしまった。
源氏物語にみる死生観、人間模様から現代の私たちが学ぶことや、東日本大震災の遺族・被害者家族に対する思いなど、田畑さん自身の宗教哲学者としての研究、体験などを通して語られなるほどと頷くことばかりであった。
お話の中で、世の中の小さな悲しみ、小さな喜び、小さな苦しみを、一つ一つ丁寧に学ぶことが、人の絆に繋がっていくという件があった。田畑さんのことをネットで調べていたら、次のようなことが書かれていた。
『源氏物語』など日本の古典文学では、悲しみや喜びが丁寧に描かれています。特に、愛するものと別れることの悲しみ、離別の涙に日本人の死生観の深いところが示されているような気がします。 昔の人々の死生観を探ることで、「日本人の死生観とは何か」を問い続けてきました。「死」をどのように捉えるかは、人の感受性や情緒に左右されるところが多いと私は思います。そのために、その感受性や情緒を丁寧に学ぶことが死生観を探る意味で重要になってきます。
死生観について学ぶべき道しるべとして大変参考になるお話だった。27/3/13
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます