ハチの家文学館

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古ノートの詩 8

2015年03月15日 04時37分41秒 | 

目が次第にかすんでいくのを                                                                                                  覚えるような気がしてならない

見ている景色や文字が幻影的なもので                                                                           実在していないのではと疑ったりしてみる

頭の中は鬱血したようにのぼせ上ってしまって                                                                         何ら思考能力を持たないまま                                                                                    脳膜をおかされた半病人のようであった

こうして文字を書いていても                                                                                 ペン先がノートにフィットしないうえに                                                                                             書いていることが何なのかわからない

「ああ 俺はもう廃人なのか」と思うことすらある

                S48.11.20  29才

自分の存在価値というのが                                                                                    近頃自省すべきものが多くて                                                                                   非常に曖昧であると感じている

                S48.11.20  29才

秋の夕暮れ 

一年で一番美しいときだと思う

                S48.11.    29才

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夜間大学の英語ノートの間にこんな詩を書いていた。真面目に勉強していたのだろうかと、我がことながら唖然とする。

英語ノートのほかに、 数学、商法、税務会計、経営分析、経済政策、金融論などのノートも残っていたが、今よりずっと丁寧な文字を書いていた。真面目だったのかもしれない。



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