クリスマス・ イヴ

　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　　　　　 聖母の園マリア像

昨日年賀状の印刷も終わって、ポストに投函するばかりとなった。今夜はクリスマス・イヴだ。今年やりたいこと、やるべきことがぜーんぶ終わったようなゆったりした気分である。(ホントは大掃除が終わってない)

夕方から写真サークルの撮影会が横浜みなとみらいであるが、その前に横浜高島屋へ寄って、浜松の仏像写真展の期間中宿泊等で散々世話になった兄と弟、姪にお礼の手紙や写真を入れて贈り物をしようと思う。特に姪には連日受付をやってもらって世話になった。最終日に日当計算して、お金を渡そうとしたら絶対受け取らなかった。そもそもアメリカ在住の姪で、時々浜松の実家に帰って来る。日本滞在中東京方面へ出かけるときに、我が家にたまに泊まるのであるが、いつもお世話になっているからと勤労奉仕をしてくれた訳である。ホント助かった。ありがとう。

12月24日はキリスト降誕前夜祭の日である。この日に横浜原宿のカトリック聖母の園教会に行くようになって21年になる。今から37年前、先妻がガンで亡くなる一週間前に、この教会に隣接する修道院のシスターが、フランス人の神父さんをお連れになって、洗礼を授けてくれたことが忘れられない祈りの場所である。その時口に含ませてくれたルルドの聖水のお陰で、痛みがなくなり安らかに旅立ったのである。聖母マリアのルルドの奇跡を私は今でも信じている。
信者さんの集まりに最初の頃は戸惑いもあったが、毎年この日だけは教会の後ろの方で参加させてもらっている。楽譜つきの賛美歌の本など、すぐそばの信者さんが渡してくれて小さな声で唄って来るのです。美しい旋律と歌声に心が洗われます。

イヴ以外の日にも時たま行くようにしている。つい先日も教会にひとり佇んでマリア像に感謝の祈りをしてきたばかりである。その時、聖母の園に併設されている特別養護老人ホームのT園長さんを訪ねた。カメラでお役に立ちたいとの申し出に、来年5月16日施設開園25周年の記念行事があるそうで、当日のスナップ写真と集合写真のカメラマン役を仰せつかった。あまり無理せず小さなことから、体の動く限り感謝の気持ちを実践していきたいと思う。聖母の園から車で出ようとしたとき、マリア様が私に微笑んでくれた気がした。

いま私は仏教・仏像に傾倒しているが、祈りの情景、信仰のかたちをテーマに写真を撮り続けている私の知られざる姿である。海外を中心に撮りためたカトリック聖堂やマリア像の写真集もいずれ作ってみたいと思っている。