手帳は私の生活行動日記、コロナ禍で外出が極端に減り、書く材料もなく空白が目立つようになった。家にいても新聞、テレビ、読書などに費やす時間が多く、庭仕事など体を動かすこともカミサン任せになってしまった。
とくに先月と今月は白内障手術のあとで、保護メガネをかけていることもあり、おとなしくしているが、落ち着いたら外出して手帳に書けるだけの行動を起こさなければと思っている。しかし、コロナ感染拡大著しく、基礎疾患のある高齢者の私としては当面出かけるのはリスクが大きい。
ところで手帳はもう一冊持っていて、「健康手帳」と称し2012年から使い始めた。こちらは医者通いが増えた分空白が少ない。今年は大腸カメラ検査、白内障手術、かかりつけ医でのインフルエンザ予防注射、整形外科での左手人差し指のむくみ検査など、いつもの年とは違っていろいろあった。
「健康手帳」には、毎日の歩数や月1回の体重を記入したり、ボケ防止にと三度の食事内容をあとで思い出して書いたりしている。また、お通じの有無、硬さ、量、そして体調の変化や検査の結果、医者のコメントなども記録している。
「健康手帳」が一番役に立ったのは、7年前に首のまわりに違和感を覚えて2週間たったころ、気になってかかりつけ医の紹介状をもらい、国立病院に検査に行った時のこと、A4の紙に過去の病歴、現在飲んでいる薬、ここ2週間の症状(発症の場所、時間も)をパソコンでレポート式に作成持参した。
担当医はいきなり「狭心症です。動かないで、いま車椅子が来るから」と言う。集中治療室に連れていかれ2時間後には心臓カテーテル手術をするという訳で、すぐにカミサンに電話してきてもらった。手術は2時間で終わりすぐ歩いていいと言う。当時勤めていた家裁の調停委員の仕事も4日後には復帰した。普段の症状の記録が活かされ、心筋梗塞という重篤な病気を発症せずに済んだと思っている。
手帳の空白は、「健康手帳」だけにして、日記代わりの手帳は空白のないようにしたいと思う。書くことがボケ防止にもなり、生きる気力の表れでもあるからだ。
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