
このところ新聞等でよく報道されるシェアハウス投資の融資で、スルガ銀行が資料改ざんなどの不正認めると朝日新聞1面。同紙社説、社会面でも大きく取り上げていた。
スルガ銀行は静岡県地銀2位の中堅銀行。浜松出身で地元支店に銀行員として20年勤めた者として、スルガ銀行は堅実な経営をしていたイメージが強い。しかし、このような事件が起きるまでになったのは、銀行の経営が厳しくなっている表れかもしれない。
以前、このブログで銀行がカードローンを売りまくってサラ金化している現状を書いたことがあるが、いずれ金利上昇の場面でカードローンや住宅ローン破綻という事態も十分懸念される。
今回の事件で思うことは、スルガ銀行の融資姿勢が大いに問題であるのは当然であるが、サラリーマンや主婦が不動産事業投資に手を出していることである。昔から1~2戸のマンションを購入して賃貸収入を得ることはあったが、今回のようにシェアハウスという未知の分野に素人が不動産業者、銀行のいうままに借金をしていることも問題であると思う。
私も銀行で融資の経験があるが、融資ノルマ達成のために偽造、改ざんがまかり通るなどとは信じられない。銀行の独自色がなくなってきている金融機関の現状、メガバンクでさえ店舗の統合整理、業務の効率化、人員削減の方針を打ち出している。
ネット社会とキャッシュレス化がますます進むであろう世の中で、銀行の生き残りをかけて正義をもって闘っているすべての銀行マンにガンバッテとエールを送りたい。
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