
穂高温泉 しゃくなげ荘
自室のPCで唱歌集のCDを聴く。「早春賦」の歌が耳に入る。途端に何度も通った安曇野を思い出す。もうすぐ春だ。
「早春賦」は、大正2年吉丸一昌作詞、中田章作曲によりつくられた唱歌で、その歌碑が穂高川の岸辺に建っている。歌碑を見ながらカミサンと唄った記憶が蘇る。
春は名のみの風の寒さや 谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず 時にあらずと 声も立てず
氷解け去り葦は角ぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日もきのうも 雪の空
今日もきのうも 雪の空
春と聞かねば知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思を
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か
安曇野にはずいぶん行ってない。常念岳を映す田園の風景が素晴らしく、大王わさび農場や1989(平成元)年に黒澤明監督の映画『夢』のロケで蓼川(たでがわ)にかけられた三連の水車は、撮影時のまま残されていてとても風情がある。
穂高温泉郷の町営しゃくなげ荘や山荘旅館せきえいによく泊まった。中房温泉から約19キロ加温せずに引き湯した天然温泉で、滑らかな透明のお湯は芯から温まり、肌がすべすべして気持ちよかった。宿泊料金も安く、今年は是非とも行きたいところである。
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