フランス ルルド
先週水曜日に再放送されたBS-TBSテレビ地球絶景紀行をみる。スペインとの国境に連なるピレネー山脈の麓、フランス:ルルドが映し出されていた。ルルドはキリスト教一大巡礼地として知られ、年間600万人もの人が世界中から訪れるという。
1858年に14歳の少女ベルナデットが、ここルルドで聖母マリアに遭遇、お告げを聞いて洞窟を掘ると泉が湧いて、その水で難病がたくさん治るという奇跡が起きた。泉の水を医者や化学者が検査したが、特別な成分は見つからず、「奇跡の水」として世界中の人々に信じられている。
私が初めてルルドの聖水を知ったのは昭和47年6月、妻が原発性肝臓ガンで余命1ケ月の宣告を受け、丸山ワクチンで延命治療を受けていた時で、当時お世話になった横浜カトリック施設聖母の園のシスターSさんが、フランス人の神父をお連れになって妻が洗礼を受けた際、ルルドの聖水を口に含ませてくれた。
それまで痛み止めのモルヒネをうつ場所がないほど満身創痍で、結局命が助かる奇跡は起きなかったが、翌日から亡くなるまで痛みが全くなくなったのである。看取るまでの1週間、安らかな日々を送ることが出来たのは奇跡だったと今でも信じている。
ちなみに、洗礼名はマリア・マグダレナで40数年たったいまでもカトリック教会に行き、亡き妻の天国での安息を祈っている。教会に行くのは私だけで、家族は仏壇とお墓に向かって供養している。
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