またまた痛ましい老老介護の悲劇が今朝の新聞で報道された。見出しが『老老介護 妻に手をかけ』『「死ぬときも一緒」約束したが』となっていた。
東京で起きた事件で、82歳の夫が81歳の妻を包丁で刺し殺した。夫は「死ぬときも一緒」と約束したが、「疲れ果て将来を悲観した」「自分は死ねなかった」と話しているという。
二人で食事に出かけたり、手をつないで近所を散歩する仲のいい夫婦として知られていたが、2~3年前に妻が認知症を発症、デイサービスの介護施設に通いつつも要介護度は3まで進み、食事やトイレ、入浴に介助が必要な状態になっていたという。
事件後、「魔が差した」「なぜこんなことをしてしまったのか」と後悔を口にしているようだが、極限状態での心理は計り知れない。
自分たちも75歳と70歳、「いずれは老老介護ね」と夫婦で軽口叩いている。覚悟はしていても、現実になったらどこまでやり切れるか自信なんてあるはずがない。
どちらが先に逝くかは分からないけれど「死ぬ時も一緒」などと言わないで、命ある限り夫婦で労わり合うことだけを貫きたい。
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