ハチの家文学館

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高齢者の独居生活

2015年05月16日 15時37分56秒 | ハチパパのひとり言

                 大分県 普光寺 磨崖仏 不動明王三尊像

カミサンが九州へ里帰りして6日目、あと5日でお姉さんと一緒に帰って来る。高齢になっての独居生活は不便で不安であるが、ハチの介護で大変だったカミサンにはのんびりしてきてほしいと思う。

朝昼晩の食事をどうしようかと考えてみても、一人でつくるには味気ないし、何をつくるか考えるだけでも面倒になる。寡暮らし20年の間、母に面倒見てもらったとはいうものの、包丁も持ったし鍋も持ったりで料理が苦にならなかった。

再婚して23年、カミサンのおさんどんに頼り切った男の独居生活は様にならない。家族のありがたみが身に染みる。

今日まで、親しくさせていただいているお向かいのIさんにお呼ばれして晩御飯をご馳走になったり、仕事帰りに27年通い続けている小料理店の酒食で済ませたり、デパ地下や大型スーパーの小分けした惣菜パックを買い込んで家でひとり食事をしている。

つい先日町田の地中海料理のお店で御馳走になった二男家族が、食べに来たらと誘ってくれるが片道1時間はおっくうだ。孫たちも中学の中間試験を控えて大変だろう。

テレビで長野善光寺の7年に一度のご開帳の番組を放映していた。早朝の本堂に毎日お詣りしているという、近くに住む独居のご婦人が出ていた。一度は生死を彷徨った大病をされた方で、毎朝眼を覚ますたびに「生きていた」、善光寺ご本尊阿弥陀如来を指して「如来様のおかげ」と言っていた。

わずかな独居期間といえども、おととし狭心症をやってからはいつどこで発症するかもわからない。テレビのご婦人のように、私の場合は守り本尊の大日如来、不動明王、弘法大師、日限地蔵尊などの諸仏に守られていると信じている。

朝、眼を覚ますと「あぁ 無事だった」と心でつぶやく。生きている、生かされていることに感謝である。



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