ボクもそろそろ白内障の兆候が出てきたみたいです。
お父さんお母さんは、毎日ボクの顔やお腹や足などをさすりながら、眼の色や肌の具合、しこりがないか、いい子いい子しながら見てくれています。
ちょっと前から眼の色が微かに変化しているのに気づき、白内障ではないかとお医者さんに連れてってくれました。結果はやはり白内障の兆候があるとのことで、近々進行を抑制する目薬をさし始めるらしい。ボクは目薬が苦手なんだけど、今度ばかりはガマンしなくっちゃと思います。
ボクは今12歳、人間で言うと66~70才なんだそうです。平均余命3~4年とのこと。ここ数年、食物アレルギーで引っ掻くのを防ぐために、プレゾニトロンYDというステロイド剤を毎朝2分の1錠と、パセトシンという細菌を死滅させる合成ペニシリン剤を朝晩各1錠飲んでいます。痒みを抑えるのと引っ掻き傷が出来ても化膿しないようにするためらしい。最近、お母さんが作ったアロエ化粧水を、引っ掻いて薄くなった地肌に塗るようにしてつけてくれていますが、痒みが少し収まったみたいです。働き者の手をしたお母さんの肌も、すべすべして艶やかになったようです。
お父さんもお母さんもステロイド剤の副作用を心配しつつ、ボクを観察しながらお医者さんと相談して、4分の1に減らしたりしていますが、ご飯時にボクがいろいろ欲しがるものだから、食べない方がいいものまで時どき口にしてしまいます。お父さんお母さんの優しさが仇になってるかもしれません。
ボクの友達もたくさん亡くなりました。ロンちゃん、さくらちゃん、ロッキーちゃん、ミルキーちゃん、だーちゃん、ハスキーちゃんなど、みんな先に天国へ行ってしまいました。亡くなった友達といっぱい遊んだしらゆり公園に、お父さんお母さんを引っ張って時どき行きますが、知らないワンちゃんばかりでやっぱり寂しいです。
やがてボクも動けなくなる日が来るかもしれませんが、お父さんお母さんになるべく負担かけないように、元気でいたいと思っています。
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