仏教詩人 坂村真民さん
5月6日のハチの家文学館のアクセス解析を見て驚いた。アクセス人数は186人だったのだが、読んでいただいた延作品数がナント935にもなっていたのである。
通常見ていただいている作品数は300から400台だから、この数字は驚異的だ。しかも金曜日の夜とはいえ、夜中の2時3時に集中していることも特徴的だった。
ここ1週間毎日更新してはいるが、こんなに沢山読んでいただいて恐縮している。しかし、ブログを開設してから4年半になり、投稿作品数は600を超えているが、以前のように少年のような気持ちに戻って書くことができないでいる。
今朝のNHKラジオで、歌手のさとう宗幸さんが、「二度とない人生だから」を唄っていた。この歌は、坂村真民さん(詩人、2006年没、享年97歳)が83歳ぐらいのときに書いた詩に、さとう宗幸さんが曲をつけたそうで、彼のコンサートのエンディングで必ず唄われているという。こんなに高齢になっても詩作していたことに驚く。そういえば柴田トヨさんも100歳で詩を書いているのを思い出した。
人間の感性は、年齢に関係なくいつまでも研ぎ澄まされていくものだと思った。少年のような気持ちにならないと詩が書けないなんて、言い訳にしかならないことに気づかされた。
坂村真民さんは、四国愛媛に移住後一遍上人の信仰に随順して、仏教精神を基調とした詩の創作に転じたとのこと。仏教を学ぶ私にとって、共感を得たのは言うまでもない。仏の教えはお経という言葉で伝えられてきているが、お経は詩であるともいわれる。23/5/7
「二度とない人生だから」
二度とない人生だから
一輪の花にも無限の愛をそそいでいこう
一羽の鳥の声にも無心の耳を傾けてゆこう
二度とない人生だから
まず一番身近な者たちにできるだけのことをしよう
貧しいけれどこころ豊かに接してゆこう
二度とない人生だから
つゆくさのつゆにもめぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう
二度とない人生だから
のぼる日しずむ日まるい月かけてゆく月
四季それぞれの星々の光にふれて
わがこころをあらいきよめてゆこう
二度とない人生だから
戦争のない世の実現に努力し
そういう詩を一篇でも多く作ってゆこう
わたしが死んだらあとをついでくれる
若い人のために
この大願を書きつづけてゆこう
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