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五月の詩

2011年05月12日 10時35分17秒 | ハチパパのひとり言

五月になると、いつも思い出す詩がある。

貧しいから                                                                                                             私があなたに                                                                                                差し上げられるのは                                                                                            爽やかな五月の風と                                                                                       精一杯愛する心だけです

今週は離婚の調停が続いてとても疲れた。この詩のような気持ちを、夫婦で続けられたら、離婚にはならないのだろうにと思うことがある。

貧しいからという部分は自分にも当てはまるが、その貧しいという物差しが随分変わってきている。昔は間借り生活する家族も多く、食べるだけで精一杯というように、本当に貧しい家庭がめずらしくなかった。お金に困っても質屋通いがせいぜいで、サラ金のような高利貸しから借りることなどは、怖くてできなかった。

しかし今はどうか、衣食住のいずれも豊かになっているようでも、多額の借金を抱えている人は多い。離婚に伴う財産分与で住宅ローンが足かせになることも多く、預貯金が全くないなどということもめずらしくない。

昔と今の豊かさの大きな違いは、モノが豊かになったけれど、ココロが貧しくなったことではなかろうかと思う。こんなに便利で数多くのモノに囲まれて、買いたいものがカード1枚分割払いでカンタンに手に入る時代。欲しいものが手に入って、ココロが豊かになるのはその一瞬で、人間の欲望は際限なく続く。

おカネやモノはあると便利だが、夫婦、親子など家族の会話や、知人友人との付き合い、或いは個人の趣味などで、ココロを豊かにすることが大切だと思う。たとえ貧しくても、ココロが豊かになると人は優しくなれる。



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