高松市中心街にある、飲み屋街「トキワ新町」の一角にそのお店を知った
のはもう5、6年前だろうか。多分ネット情報を頼りに探して行ったのだと
思うけど記憶が定かで無い。
それ以来、高松泊の折は此方で晩酌をするのが楽しみとなっている。
他に美味しい店があるかも知れないが、ある意味此方のお店で満足して
いるようだ>自分
基本「飲み屋さん」では無いのでビールと言えば「サッポロ」、日本酒と
言えば「金陵」位しか出て来ない。なので皆が皆、お酒を呑む訳で無く
テーブル席では食事(お汁と御飯)を楽しんでいる組が多いかな。
↑アジの南蛮風
今夜も、『なにか酢物は無いか』と聞けば、『酢物はこれ位しか無い』と
いうので御願いしたが、出て来たのはこれである。皮を食べなければ
済むような物だけど、高知じゃあ、こげな物(コゲと引っかけている)客
には出さねえよなあ。
酢は良く効いているので生ビールは此をアテにやっつけ、早々に熱燗
に切り換え、先程入ってきたカップルに勧めていた「ブリ大根」を注文。
こちとら今更「何が有ります?」なんて聞けネエや、カウンターのバット
を見りゃあ解るじゃあねえか。
流石、本場だけに「醤油使い」には頭一つ抜けたところがあります。
この煮物の卓越した旨さを一度はご紹介したくて、この記事を書いている
のですが、福山雅治や松たか子は煮物も食べたのでしょうか。
甘口だけど昔の日本酒のように旨みのある酒が、よう進みましたです。
そんなに忙しい時間でも無いのに、此方から水を向けても話の「お相手」
には、成ってくれません。ただ其の分、お代はビックリする位、安いので
文句を言う筋合いでもございませんね。
前回、弥二朗さんと参りました時には頼まなかった「お汁」を頂いて〆に
しましょう。御飯を一緒にと勧めてくれますが今夜も単品で。中央の黒板
に別扱いで書かれた「汁」の種類は6種程、「浅蜊」の他「じゅんさい」
等も有りますが、今夜は「豚汁」が一番人気かな。
ジョッキ1杯、金陵の二合徳利やっつけて、お代は¥2,887と微妙に半端
な数字でございます。
一寸、引っかけて夜間営業専門の「うどん屋」さんに向かう予定でしたが
今夜は止めておきましょう。明日の取材に備えてホテル直行です。
--shop data--
店名:しるの店「おふくろ」
所在:高松市瓦町1丁目11-12(トキワ新町通り)(Yahoo!地図)
電話:087-831-0822
営業:(昼)11:30~14:00(夜)17:00~23:30
定休:日曜
ぬけがけであのあと1度行きました。
やはりいいです。味は無論十分なんですが、そうでないところに惹かれるものがあります。
マニュアル頼みではない、繁盛店の持っているなにかを持ってる店です。何故気持ちいいかを説明できるのですが、明日早いのでまたにします。
「脈絡」おかしく無いです「プライド」という言葉で一貫性が通ってますので。
私の感じる部分も「家族経営」の色合いです、統一感とでも申せましょうか、それぞれの役割が整然と行われていて連携も「あうんの呼吸」で漏れが無い。客が気持ち良く食事出来たなあ、と感じる所以だと思います。こういう雰囲気は讃岐うどんのお店でも感じるところですね。「付かず離れず」の距離感は客商売で一番難しいけど重要な部分なのでしょう。
同じ家族経営でも、父ちゃんと母ちゃんがいっつも喧嘩してるような店では、さすがにちょっと困っちゃいますよね……。でもそれ自体、名物と化しているお店もありますか。
英語で呼ぶところの「ホスピタリティ」は、我が「次号」にても、ちょろっと取り上げたいテーマではあります。
ともあれ「家族に乾杯!」ということで。ありがとうございました。