高知県立美術館コレクション展「石元泰博フォト・ギャラリー」を観た。
高知県は2005年、同氏から全作品の寄贈を受け、定期的にコレクション展を
開催している。
そんな事情で同館では、通常の一般入場券(350円)で鑑賞することができるのだ。
会場を出て来た途端、はやくも、影響を受けていた……
カメラの設定は既にモノクロに。
(いたって単純である)
貴方はどの作品が一番好きですか?
私は最後の方のコーナーに飾られていた
「左側に男性の半身が写り、右側の低い塀(格子の入った)の
奥から此方を見ている少女」
の表情がすごく、良かったです。
さて、此方は愛宕山の日曜社さん
フロアーの中央には、特段、値打ちモノでも無さそうなガラスの器やコップが
ディスプレイされている。
チェアーやテーブルも古道具をそれぞれセットにしたようなインテリアだが
これを見て
「レトロってゆーか、古いだけに見えるわよ!」
「汚い感じがしてしまう」
「中途半端な云々」
と評した女性がいるが、声を大にして言おう
眼前の現象だけを捉えては、いけない。
それぞれの器には歴史があり、店主、或いは持ち主の
大切な思い出があるだろう
高価で新しいモノだけにしか、目が行かない自身の心を清めるのが宜しかろう。
貴女は気付いて無いでしょう、こうして南の採光窓から入る斜光に照らされた
ガラス器の放つ虹色が今でも褪せて無いことを。
かく言う、私もマイカーは最初の一台以外、全て新車に乗り換えてきた
「新品命」のひとですが……
心のレンズを磨くのが先決のようですな。
こらあ、ラーメンばかり撮ってる場合じゃないぞ。
--shop data--
店名:茶房「日曜社」
所在:高知市愛宕山南町4-12
電話:088-872-2153
営業:11:45~21:00
定休:火曜
駐車:有り