御用学者?稲 恭宏のホルミシス効果は根拠が無いと真っ向から否定!
●「非常に反応しやすい」原子や分子
水素がもつシングルの電子1個を、パートナーを求めている1本の腕と考えます。
同じように酸素にこの腕が2本あると考えると、酸素の両手に水素が一つずつつながった時に、全部が落ち着いた関係になります。
これがH2O、つまり水の分子です。このH2Oからむりやり水素電子をひとつはぎとると、パートナーのいない手が1本残されます。
これがフリーラジカルの一例です。
つまりフリーラジカルを一言で言うと、「ペアになっていない電子を抱え、非常に反応しやすくなっている原子や分子」のことです。
フリーラジカルの中には、電子のペアを作るために、他の分子から強引に電子を奪う過激分子もいて、その代表格が「活性酸素」です。
●攻撃された脂肪酸は有害物質「過酸化脂質」に変化
フリーラジカルの一番ターゲットになりやすいのが、多価不飽和脂肪酸です。
フリーラジカルに攻撃された脂肪酸は「過酸化脂質」と呼ばれる有害な脂質に変化します。
この過酸化脂質はいったん生まれると、過酸化がドミノ倒し式に進み、細胞膜に埋め込まれているコレステロールやタンパク質も酸化の巻き添えにします。
このような酸化物はそれ自体に毒性があるだけでなく、本来の役割を果たせなくなり、大変有害です。
しかし、さまざまな抗酸化物で膜組織に強力なバリアーをかけておくと、フリーラジカルも容易に酸化の連鎖反応を起こせません。
そこで抗酸化物として働くビタミン、ミネラル、アミノ酸などを十分に摂取することが、フリーラジカルの防御ネットワークの強化につながります。