食事介護 プロに学ぶ安全・快適な介護術
誤嚥(ごえん)とは、食べ物や異物を気管内に飲み込んでしまうこと。また異物を消化管内に飲み込んでしまうこと。
窒息死することがあり、適切な方法ですみやかに除去する必要がある。
喉周辺の筋肉や嚥下中枢(延髄)の機能が衰えた高齢者による事故が多く、後に誤嚥性肺炎を招くこともある。日本では、今後、高齢化が進むことから、嚥下しやすい機能性食品(病院食と普通食の間を埋める位置づけの食品)の開発が進められている。また声門部に於ける局所的な神経支配の障害、物理的な閉鎖障害により閉鎖不全がおこり、誤嚥が起こることがある。誤嚥の特別な例として歯科治療の途中で器具材料を誤って取り落とし、気管内あるいは消化管内に飲み込ませた場合にもこの語を使う。特に高齢者で嘔吐反射が低下した患者さんの治療の時に注意が必要である。誤嚥を起こした材料として、試適時のインレー、クラウン、ブリッヂ、義歯など。治療器具として、リーマー、ファイル類、バー類などがある。特にリーマー、ファイル類の誤嚥の防止にはラバーダム防湿法が必須である。
また、若年者や中高年者であっても認識外の高温(気候や個人の嚥下能力にもよるがおおよそ40℃-42℃以上)および低温(気候や個人の嚥下能力にもよるがおおよそ12℃-13℃以下)のお湯および冷水あるいは含嗽薬・洗口液(口内洗浄剤)で含嗽をする時、または同様に高温および低温のお湯および冷水あるいは飲料を服用する時にも気管が自律神経系のフィードバックにより無意識下で収縮し一時的に喘息と似た状態となり、少量の水やそれら液体が気管に取り込まれ誤嚥が引き起こされる場合がある。とくに、意識低下時や水場では溺水や溺死も引き起こす要因となるので要注意である。
ほかにも、年齢層に限らず嘔吐物を誤って吸引し誤嚥するケースもある。この場合も上記の食物誤嚥同様、誤嚥性肺炎を引き起こす原因になるので注意が必要である。
http://www9.plala.or.jp/siroiipi/goen.html
誤 嚥 と は ?
誤嚥とは、本来は食道を通って胃の中に入らなければならないものが、
誤って気管内に入ることです。
通常は気管内に異物が入ると、人体の防御反応が働き、異物を外へ出そうとして
咳などの反射が起きます。
加齢や脳卒中(脳出血・脳梗塞・一過性脳虚血・高血圧性脳症など)
などで意識障害や麻痺、機能低下などがある方の場合は、
嚥下反射(物を呑み込む反応)や咽頭反射(喉の奥を刺激すると吐こうとする反応)、
咳嗽反射(咳をする反応)などが鈍くなり、誤嚥しやすくなります。
☆咽頭反射は喉の奥を刺激すると吐こうとする正常な反射ですが、
この咽頭部分の知覚などが鈍ってくると嚥下反射も鈍くなります。
☆咳嗽反射は異物などが気管や肺に入ったり溜まったりすると咳をして、
体外に出そうとする自然な体の反応ですが、それが鈍くなると肺に貯留されたままになり、
嚥下性肺炎や呼吸困難などを併発するリスクが高くなります。
誤嚥を防ぐ対策としては、食事の工夫や、姿勢、咀嚼力や嚥下力低下の防止、
唾液の分泌を良くする などの方法があります。
http://www9.plala.or.jp/siroiipi/goen1.html
食 材 の 工 夫
○誤嚥しやすい食材
・水、お茶、ジュース、汁物などさらさらした飲み物。
・ゆで卵、焼き芋、そぼろ類、焼き魚、ナッツ類、おからなど
口の中でバラバラになったりぱさつくもの。
・こんにゃく、かまぼこ、のり、ワカメ、餅などうまく噛めない物や
くっ付きやすい物
・りんご、ゴボウなど硬い物や繊維の多い物。
・肉類 など
○誤嚥を防止する食材の工夫
・水物はクズや片栗粉、市販の増粘剤 などでトロミをつけます。
・バラバラになりやすい食材にはあんをかけたり、ゼリーよせにしたりします。
・肉や魚にはテリーヌなど
・卵は卵豆腐など
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食事をする時の姿勢
○坐位が可能な場合
・座位が自力で出来る人は車椅子や椅子に座る。
・自力での座位保持が困難な人は、ギャッジアップやバックレストなどを利用。
本人の楽な姿勢、希望する角度に調節。
範囲としては 30~90度位の角度で調節。
楽な姿勢が保てるようにクッションや枕などで調節。
体がずれない様に両膝の下にクッションなどで支える。
・テーブルは自然に肘がつく高さに調節。
☆やや前屈みになる姿勢が呑み込みやすく誤嚥し難い。
○坐位が不可能な場合(自分で食べる場合)
・座位が無理な人は横向きにして可能であれば頭を高くする。
安楽な姿勢でかつ、なるべく頭部を高くします。
・ギャッジベッドの場合は上体を少しだけ上げる。
座位が不可能な方の状態にもよりますが、15度から30度位まで調節
・枕を高くするなどして出来るだけ上体を高くする。
・横向きにして、手を自由に動かせるようにする。
*麻痺がない場合は、可能であれば右向きにします。
*麻痺がある人の場合は、ご自分で食べる場合は、
麻痺側を圧迫しないように注意して、自由に動かせる方を上にします。
*背中を座布団やクッション、丸めたバスタオルなどで支える
※誤嚥のリスクを少しでも小さくするためには、可能であれば出来るだけ自分で
食べることが大切だと思います。自分の目で確認し、手を動かして、
自分のペースで食べることが誤嚥だけではなく、各機能の低下防止にもつながります。
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坐位が出来ない方の食事介助の手順
○臥位で自分で食べる場合
・ギャッヂベッドの場合は上体を少しだけ上げる。
・枕を高くするなどして出来るだけ上体を高くする。
・横向きにする。
*ご自分で食べる場合は、麻痺側を圧迫しないように注意して
自由に動かせる方を上に。
・背中を座布団や丸めたバスタオルなど支える
・シーツを汚さないように防水マットやタオルを敷く。
・胸元にタオルやエプロンを巻く。
・手を自由に動かせるようにする。
・ストローや吸い飲みなどを利用。
・本人が食材を取りやすいように料理を配置する。
○食器類の工夫
・お椀や皿が滑らないように、滑り止めシートを利用。
・本人にあった握りやすいスプーンやフォークを準備。
・すくいやすいように、壁が立ち上がりのある食器を利用。
☆こぼしながらでも自分で好きなように食べるほうが美味しく頂け、
手指の運動にもなります。
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誤 嚥 を 防 ぐ ポ イ ン ト
寝たままで食事をするときは特に注意が必要ですが、
座位のときにも食べる量や早さなどで誤嚥の危険があります。
はっきりと目を覚ました状態で、ゆっくりとあせらず、
一口一口を味わって、呑み込むときは少しあごを引いて
口の中の物を呑み込んでから、次の動作をしましょう。
○覚醒を促す方法
*嚥下や咀嚼の助けにもなります。
食べ物を口に入れる前に、ハブラシやスプーンなどで、
舌や頬の内側を軽く押したりして、口腔内を刺激します。
口を開いたり、閉じたりする。
舌を出したり、引込めたりする。
声かけ。 など
☆やや前屈みになる姿勢が呑み込みやすく誤嚥し難い。
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咀嚼力や嚥下力低下の防止
加齢に伴って衰える「かむ―呑み込む」という一連の動作のための
トレーニングです。
○口や舌の体操の一例
・口を大きく開けたり膨らませたりする。
・舌を出したり引っ込めたり、左右に動かす。
・首を回したり、左右に傾けたり、向けたりする。
・食べる前に、口の中を歯ブラシなどやスポンジブラシなどで刺激する。
上記以外にもいろいろあると思います。
口に麻痺がある方は、
手で頬や唇を伸ばしたり縮めたりするのも効果的です
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唾液の分泌を良くする方法
高齢になると、物を呑み込む反射が低下します。
段々と筋力も衰えて、かむ力やかむ回数も低下します。
そうなると唾液の分泌も減少し、呑みこみ難くなります。
○唾液の分泌を促す方法は?
・食べ物をよくかむ
・酸味のある物を口にする (レモン・梅干など)
・唾液腺のマッサージ
○唾液腺のマッサージ方法
唾液腺には、耳下(じか)腺、顎下(がっか)腺、 舌下(ぜっか)腺があります。
それらを刺激し、唾液の分泌を促します
(1) 耳下腺⇒ 耳たぶの下を人差し指でぐるぐる押しながら回す。
(2) 顎下腺⇒ あごの骨のデッパリ(えら) から少し内側を親指で押しながら回す。
(3) 舌下腺⇒ あごの下(舌の根元)を親指で 押す。
★誤嚥しないよういろいろ工夫しても、食べる時の姿勢や食べる早さ、
体や気分の状態などが原因で誤嚥を避けられないこともあります。
誤嚥(ごえん)とは、食べ物や異物を気管内に飲み込んでしまうこと。また異物を消化管内に飲み込んでしまうこと。
窒息死することがあり、適切な方法ですみやかに除去する必要がある。
喉周辺の筋肉や嚥下中枢(延髄)の機能が衰えた高齢者による事故が多く、後に誤嚥性肺炎を招くこともある。日本では、今後、高齢化が進むことから、嚥下しやすい機能性食品(病院食と普通食の間を埋める位置づけの食品)の開発が進められている。また声門部に於ける局所的な神経支配の障害、物理的な閉鎖障害により閉鎖不全がおこり、誤嚥が起こることがある。誤嚥の特別な例として歯科治療の途中で器具材料を誤って取り落とし、気管内あるいは消化管内に飲み込ませた場合にもこの語を使う。特に高齢者で嘔吐反射が低下した患者さんの治療の時に注意が必要である。誤嚥を起こした材料として、試適時のインレー、クラウン、ブリッヂ、義歯など。治療器具として、リーマー、ファイル類、バー類などがある。特にリーマー、ファイル類の誤嚥の防止にはラバーダム防湿法が必須である。
また、若年者や中高年者であっても認識外の高温(気候や個人の嚥下能力にもよるがおおよそ40℃-42℃以上)および低温(気候や個人の嚥下能力にもよるがおおよそ12℃-13℃以下)のお湯および冷水あるいは含嗽薬・洗口液(口内洗浄剤)で含嗽をする時、または同様に高温および低温のお湯および冷水あるいは飲料を服用する時にも気管が自律神経系のフィードバックにより無意識下で収縮し一時的に喘息と似た状態となり、少量の水やそれら液体が気管に取り込まれ誤嚥が引き起こされる場合がある。とくに、意識低下時や水場では溺水や溺死も引き起こす要因となるので要注意である。
ほかにも、年齢層に限らず嘔吐物を誤って吸引し誤嚥するケースもある。この場合も上記の食物誤嚥同様、誤嚥性肺炎を引き起こす原因になるので注意が必要である。
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誤 嚥 と は ?
誤嚥とは、本来は食道を通って胃の中に入らなければならないものが、
誤って気管内に入ることです。
通常は気管内に異物が入ると、人体の防御反応が働き、異物を外へ出そうとして
咳などの反射が起きます。
加齢や脳卒中(脳出血・脳梗塞・一過性脳虚血・高血圧性脳症など)
などで意識障害や麻痺、機能低下などがある方の場合は、
嚥下反射(物を呑み込む反応)や咽頭反射(喉の奥を刺激すると吐こうとする反応)、
咳嗽反射(咳をする反応)などが鈍くなり、誤嚥しやすくなります。
☆咽頭反射は喉の奥を刺激すると吐こうとする正常な反射ですが、
この咽頭部分の知覚などが鈍ってくると嚥下反射も鈍くなります。
☆咳嗽反射は異物などが気管や肺に入ったり溜まったりすると咳をして、
体外に出そうとする自然な体の反応ですが、それが鈍くなると肺に貯留されたままになり、
嚥下性肺炎や呼吸困難などを併発するリスクが高くなります。
誤嚥を防ぐ対策としては、食事の工夫や、姿勢、咀嚼力や嚥下力低下の防止、
唾液の分泌を良くする などの方法があります。
http://www9.plala.or.jp/siroiipi/goen1.html
食 材 の 工 夫
○誤嚥しやすい食材
・水、お茶、ジュース、汁物などさらさらした飲み物。
・ゆで卵、焼き芋、そぼろ類、焼き魚、ナッツ類、おからなど
口の中でバラバラになったりぱさつくもの。
・こんにゃく、かまぼこ、のり、ワカメ、餅などうまく噛めない物や
くっ付きやすい物
・りんご、ゴボウなど硬い物や繊維の多い物。
・肉類 など
○誤嚥を防止する食材の工夫
・水物はクズや片栗粉、市販の増粘剤 などでトロミをつけます。
・バラバラになりやすい食材にはあんをかけたり、ゼリーよせにしたりします。
・肉や魚にはテリーヌなど
・卵は卵豆腐など
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食事をする時の姿勢
○坐位が可能な場合
・座位が自力で出来る人は車椅子や椅子に座る。
・自力での座位保持が困難な人は、ギャッジアップやバックレストなどを利用。
本人の楽な姿勢、希望する角度に調節。
範囲としては 30~90度位の角度で調節。
楽な姿勢が保てるようにクッションや枕などで調節。
体がずれない様に両膝の下にクッションなどで支える。
・テーブルは自然に肘がつく高さに調節。
☆やや前屈みになる姿勢が呑み込みやすく誤嚥し難い。
○坐位が不可能な場合(自分で食べる場合)
・座位が無理な人は横向きにして可能であれば頭を高くする。
安楽な姿勢でかつ、なるべく頭部を高くします。
・ギャッジベッドの場合は上体を少しだけ上げる。
座位が不可能な方の状態にもよりますが、15度から30度位まで調節
・枕を高くするなどして出来るだけ上体を高くする。
・横向きにして、手を自由に動かせるようにする。
*麻痺がない場合は、可能であれば右向きにします。
*麻痺がある人の場合は、ご自分で食べる場合は、
麻痺側を圧迫しないように注意して、自由に動かせる方を上にします。
*背中を座布団やクッション、丸めたバスタオルなどで支える
※誤嚥のリスクを少しでも小さくするためには、可能であれば出来るだけ自分で
食べることが大切だと思います。自分の目で確認し、手を動かして、
自分のペースで食べることが誤嚥だけではなく、各機能の低下防止にもつながります。
http://www9.plala.or.jp/siroiipi/goen3.html
坐位が出来ない方の食事介助の手順
○臥位で自分で食べる場合
・ギャッヂベッドの場合は上体を少しだけ上げる。
・枕を高くするなどして出来るだけ上体を高くする。
・横向きにする。
*ご自分で食べる場合は、麻痺側を圧迫しないように注意して
自由に動かせる方を上に。
・背中を座布団や丸めたバスタオルなど支える
・シーツを汚さないように防水マットやタオルを敷く。
・胸元にタオルやエプロンを巻く。
・手を自由に動かせるようにする。
・ストローや吸い飲みなどを利用。
・本人が食材を取りやすいように料理を配置する。
○食器類の工夫
・お椀や皿が滑らないように、滑り止めシートを利用。
・本人にあった握りやすいスプーンやフォークを準備。
・すくいやすいように、壁が立ち上がりのある食器を利用。
☆こぼしながらでも自分で好きなように食べるほうが美味しく頂け、
手指の運動にもなります。
http://www9.plala.or.jp/siroiipi/goen4.html
誤 嚥 を 防 ぐ ポ イ ン ト
寝たままで食事をするときは特に注意が必要ですが、
座位のときにも食べる量や早さなどで誤嚥の危険があります。
はっきりと目を覚ました状態で、ゆっくりとあせらず、
一口一口を味わって、呑み込むときは少しあごを引いて
口の中の物を呑み込んでから、次の動作をしましょう。
○覚醒を促す方法
*嚥下や咀嚼の助けにもなります。
食べ物を口に入れる前に、ハブラシやスプーンなどで、
舌や頬の内側を軽く押したりして、口腔内を刺激します。
口を開いたり、閉じたりする。
舌を出したり、引込めたりする。
声かけ。 など
☆やや前屈みになる姿勢が呑み込みやすく誤嚥し難い。
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咀嚼力や嚥下力低下の防止
加齢に伴って衰える「かむ―呑み込む」という一連の動作のための
トレーニングです。
○口や舌の体操の一例
・口を大きく開けたり膨らませたりする。
・舌を出したり引っ込めたり、左右に動かす。
・首を回したり、左右に傾けたり、向けたりする。
・食べる前に、口の中を歯ブラシなどやスポンジブラシなどで刺激する。
上記以外にもいろいろあると思います。
口に麻痺がある方は、
手で頬や唇を伸ばしたり縮めたりするのも効果的です
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唾液の分泌を良くする方法
高齢になると、物を呑み込む反射が低下します。
段々と筋力も衰えて、かむ力やかむ回数も低下します。
そうなると唾液の分泌も減少し、呑みこみ難くなります。
○唾液の分泌を促す方法は?
・食べ物をよくかむ
・酸味のある物を口にする (レモン・梅干など)
・唾液腺のマッサージ
○唾液腺のマッサージ方法
唾液腺には、耳下(じか)腺、顎下(がっか)腺、 舌下(ぜっか)腺があります。
それらを刺激し、唾液の分泌を促します
(1) 耳下腺⇒ 耳たぶの下を人差し指でぐるぐる押しながら回す。
(2) 顎下腺⇒ あごの骨のデッパリ(えら) から少し内側を親指で押しながら回す。
(3) 舌下腺⇒ あごの下(舌の根元)を親指で 押す。
★誤嚥しないよういろいろ工夫しても、食べる時の姿勢や食べる早さ、
体や気分の状態などが原因で誤嚥を避けられないこともあります。
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