もっとも大切と思う言葉
真実を見極めるためには、手に入る限りの情報に目を通して、
何が真実かを常に自分の頭で考える癖をつけておかなければいけない。
あらゆる報道や雑誌の偏見を解読することを学び、
政府や特定の利害関係者によって何が植え付けられているかを見抜くんだ。
投資でもっとも大切と思う言葉・大事なことは安く買うこと。たとえ、考えが間違っていても、この方法なら大損することはない
歴史について
さて、歴史とひと口に言っても、いろいろな歴史がある。
経済史、政治史、それに欧米から見た歴史やアジア、アフリカ、南アメリカから見た歴史だ。
この中で、どの歴史が一番重要ということはない。頭の中に、世界の三次元パズルがあって、
異なる歴史はそのパズルのピースで、それらを組み立てると、世界と呼ばれる、
より大きな現実が組み立てられることになるんだ。だから、どんな歴史でも知っておくこと。
できる限り、いろんな国の歴史を知っておくのがいい。
しかし、この三次元パズルを組み立てる前に、まずはピース、つまりは情報を集めないといけない。
しっかりと歴史を勉強することだ。
娘に送る12の言葉
■成功と失敗の分岐点:それは細部への注意力
細部に注意を払うかどうかが成功と失敗を分ける。だから、どんな些細なことに見えても、小石をひとつ残らずひっくり返すように調べなければならない。大半の人が成功できないのは、限られた範囲の、不十分な調査しかしないからだ。徹底的に調べること。それによって初めて他の人より多くの知識を得ることができる。それはたいへんな労力を要することだが、そのステップこそ人に差をつけることができる。
私が投資するときには、どんなステップも軽んじない。株に投資するときは、すべての財務諸表に目を通し、細かい注意書きも見落とさない。経営側が発表した財務諸表や見通しにはすべて裏を取ることにしている。そして、「その会社については、ウォール街の98%のアナリストよりよく知っている」と言えるまで、投資しない。エキストラ・ステップを踏まずして成功はあり得ない。
■「知っている」と言えること
投資をするとき、その対象に価値があると「思う」、というだけで投資をしてはいけない。
価値があることを「知っている」と言えるまで何もしてはいけない。
「I think」ではなく、「I know」なのだ。
■常識はそれほど常識ではない
世間一般に流布されている見識や通念が間違っていたというケースを何度も見てきた。
だから、それらを容易に受け入れてはいない。ちゃんと自分自身で調べなければいけない。
原発は本当に安いのか?---どうも嘘らしい
常識というのは、往々にして間違っているものだが、たまに正しいこともあるから軽んじてはいけない。大事なことは、その常識が本当に正しいのかどうか、間違っているのかを知るために、対象を徹底的に調べるということだ。
私は可能な限りの資料をすべて取り寄せる。テレビで見たこと、新聞で読んだことで疑問があれば、
それを調べるために世界中のどこにでも出かけていった。同じ話についても、複数の異なる見解を知ることで、
本当の話が見えてくることもある。
原発反対派意見も調べる
21世紀になって、情報が溢れかえっている時代になっても、
自分で情報の真偽を確認している人がいかに少ないかということに驚かされる。
投資で失敗した人を見ていると、決算報告書にすら目を通さない人もいる。
「そんなことが成功に結びつくなんて」と軽んじているからだ。
人生で成功を望むのであれば、どんな些細なステップもおろそかにしてはいけないのだ。
■BRICsの重要性を理解すること
◇ブラジル
今後15年間、さらに良くなるだろう。砂糖、コーヒーなどの農産物に力を入れているからだ。砂糖はエタノールの原料になる。私は、これらの商品市場には強気だが、通貨のリアルに関しては中立で、保有はしていない。
◇ロシア
ロシアに関しては弱気だ。私が商品市場に関して強気な理由の一つはロシアにある。
ロシアは天然資源を豊富に有するが、実態は発展途上国で、多くの天然資源の供給は望めないだろう。
決定的な問題は、資本主義思想が国民全体に行き渡っていないからだ。
中国は資本の有効利用に努力をしているがロシアはそうではない。
共産主義時代に建てた工場やインフラを修理もせずに使っているから、生産性も低い。
中国人は外国へ留学した後に資本とノウハウを抱えて国に帰るが、
国を出たロシア人が国の再建のために戻ることはあまりない。
◇インド
私の見る限り官僚主義が蔓延している。それに、中国に比べてインフラが整っていない。
高速道路は満足にスピードを出して走ることができない。中国では、トラック野郎が時速70キロで走っているのに、
インドでは30キロ出せればいい方だ。
ITの生みの親を自負しているくせに、全国で使える携帯電話がない。
1991年から2001年までにインドで民営化した事業はパン屋だけだ。
1億6500万人いる6歳から10歳の子供のうち、学校を卒業するのは3500万人だけだ。ムンバイで売られていたパソコンは3年落ちだった。インドには過剰な保護政策があり、最新技術が持ち込めないようになっているのだ。
1980年代までは、インドの方が中国より豊かだったので、中国のことをねたんでいる。
過去20年間で中国は、インドより遙かに成長し、高速道路、電話回線、携帯電話が整っている。
インドでは、これらがほとんどない。
◇中国
中国については、強気だ。中国の台頭が商品に関する大規模な需要の原因となっている。
中国はこの何年間かで劇的に発展した。おしゃれに着飾った女性がスクーターを走らせながら携帯電話で話している姿は
パリやミラノを思い起こさせた。そこには古き良き上海の姿はない。上海は21世紀の偉大な年となるだろう。
■哲学を、つまり「考える」ということを学びなさい
物事の本当の姿を見極めるためには、深く深く考える力が必要だし、
何かを成し遂げるためには、まず自分自身を知らなければならない。哲学は私にその力を与えてくれた。
哲学というのは、一般に思われているような小難しい理屈などではなく、
「自分の頭でどのように考えるか」という技術なのだ。人生に哲学が必要なのは、それが進歩を与えてくれるからだ。
「誰もが自分でしか考えられない」という言葉を贈ろう。
これは、有名な哲学者の言葉などではなく、私が経験から得たものだ。
■歴史を勉強しなさい
私が歴史や政治に対して関心を持っていたからこそ、ある国で起こった大きな出来事が、
世界の他の国々にどんな影響を与えるのかというヒントを得ることができた。
ひとつの国で起こった出来事が、世界の商品価格や株価にどのような影響を与えるのかを歴史から教わった。
戦争と政治的混乱が商品価格を押し上げることも、歴史を振り返ればわかることだ。
歴史を知るのに、最も適した媒体は書物だ。できるだけ多くの歴史書を読んでほしい。
集めた資料をもとに自分自身で考え、そして何が本当に起こっているかを理解することが大切だ。
それができさえすれば、どの視座からの歴史なのかということは重要ではない。
「歴史は繰り返し、人類は常に変わらない」ということをしっかり覚えておいてほしい。
いつの世でも、革新的なことが起こったかのような言葉で、新聞や雑誌の一面を飾られたことがある。
一見、新しいことが始まったように思えたとき、過去をしっかりと振り返るといい。似たようなことが見つかるはずだ。
誰かが「今回は、今までと慕う。全く新しいことだ」と言い出したら、
私はマーケットは過熱気味だと判断して資金を引き揚げることとしている。
歴史上、今までと全く違うことなど起こったためしなどないのに人々がそう思い始めるのは、
ヒステリーが起こっている証拠だ。
上記の内容は今回の地震、津波、原子力発電所の報道に通じると思う
■汝、自らを知ること
優秀なトレーダーは、自らが間違いを起こしやすい人間であることを自覚している。もちろん、私だってそうだ。
時には間違った判断を下してしまうことがある。しかし、間違いに気づいたときには、
素直にそれを認めて、すぐに正しい道へ方向転換するのだ。
投資で成功するには、何をさしおいても、自分というものがわかっていなければならない。
どんなときに冷静な判断ができて、どんなときにできないのかなど、自分のことを知っていなければならないのだ。
損切りの大切さを思いつく
■変化をとらえ、そしてそれを受け入れなさい
世界は時とともに変化していき、それが積み重なったものが歴史と呼ばれるものだ。すべての社会的環境も変化する。
どんな展望であれ、変化を受け入れないとすれば、すごい勢いで流れる濁流に逆らうようなものだ。
少しの間くらいならそれも可能だろうが、すぐに力つきてしまうだろう。
私が投資のアドバイスをするとき、私はいつも「変化をとらえなさい」と言っている。
私が投資で成功してこられたのは、変化をとらえてきたからだ。私の投資手法はきわめてファンダメンタルズに忠実だ。
もうひとつ大事なことは、安く買うこと。この方法なら、考えが間違っていても、大きく損をすることはない。
■未来を見つめなさい
何かで成功したかったら、これから主流になるものに乗らなければいけない。
決して、滅び行くものにしがみついてはいけない。
■大衆に逆らいなさい
何かで成功したければ、誰もやっていないようなことをいち早く始めることだ。投資したいのであれば、弱気相場を探すこと。私が今まで儲かってきたのは、誰もが見向きもしないうちにそこに投資をしたからだ。買う勇気さえあれば、誰でも金持ちになれるだろう。
ここ大切
もし、自分が天才だと思ったら、しばらくは何もしてはいけない。運良く成功をつかんだにすぎない。
何でもできると思ったら何もしないこと。
それが人気があるからというだけで、「見るべきだ」、「やってみるべきだ」、「読むべきだ」
と言われるものはすべて退けるべきだ。人口の半分の人たちの知性は平均以下だということを覚えておきなさい。
飲み屋で得るものは何もない。バーテンダーだけが君の経験から学び、そして稼ぐことになる。
上司や同僚と飲みに行く理由は何もない。
食事を済ませてから、スーパーマーケットに行くこと。
お勧め
http://ameblo.jp/spy/entry-10816852612.html
http://okanejuku.blog92.fc2.com/blog-entry-472.html
http://d.hatena.ne.jp/tame_hiro/20080404/p1
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