いつも好奇心

香港生活も長くなってきたけれど、まだまだ好奇心いっぱい・・素敵な生活、充実した毎日をめざします。

映画「色・戒」(Lustcaution)

2007-10-07 | 映画、DVD、ドラマ
週末はFUllでいつもいっぱいなこの映画。
ヴェネチア国際映画祭にて金獅子賞受賞作品。

「張愛玲」の長編小説内の一部「色・戒」を映画化したもの。
この小説は、本人自身についての事も含まれていると言われて
いるが、時代背景、上海、香港へと移動する話となると・・・
なるほどと思わせる。

「色・戒」(Lustcaution)

監督:李安
主演:梁朝偉、湯唯、王力宏

(故事)ネタバレ
1930年代。愛国主義の香港の劇団団長の青年裕民(王力宏)
女生徒から憧れのこの先輩に誘われ劇団に入団する佳芝(湯唯)
活動するうちに2人は、お互いに惹かれ始めていくが・・

裕民の計画は、特殊任務の易先生(梁朝偉)を暗殺する事。
佳芝を思いつつも、彼女を易太太に近づかせ、易先生を誘惑する
計画を実行する。
しかし香港から上海へ戻ることになった易先生。計画は失敗。

2年後、佳芝は上海で普通の生活をしているが、裕民と再会し
計画を、再度遂行し始める。が、計画とは別に佳芝はしだいに
易先生への思いが深くなる。
そして、暗殺実行の日がやってくる。

よく何故これが3級?なんてものもありますが、
これはずばり3級です。
ベットシーンも多いし、見えちゃいます
しかし、そこは芸術作品。美しく撮られています。

映画を見ている間、終わった瞬間は、そこまで良い映画だと
思わなかったのですが、終わって、じわじわ広がってくる
良い映画でした。混乱する上海と香港の中で、スパイがはびこり
男女のあいまいな関係などなど。

「映画を見たな」という感じですね。ちゃんとした映画というのは
こういうもので、賞を取る映画ってこういう映画なんですね。

ちょっと個人的には、(芸術の判らないものとしては)
あんなに見せなくても充分内容は伝わるだろーと思ったのと
ラストは思った通り。やっぱり~まあいいんですけどね。


キャストが素晴らしかったですね。トニーレオンの怪しい姿。
最近、怪しい人の役多いですね。年齢が加わりますます渋く怪しい・・

湯唯がすごく良かった。新人?なのでしょうが若くて体当たりで
それでもって色気もあって。すごく引き込まれたし魅力的でした。

王力宏も不器用そうな青年役がぴったりでした。

※最後に気になること(ネタバレ)
佳芝が任務が終わった後に服用する予定だった錠剤。
佳芝が服用しなかったのは、任務が遂行されなかったから?自分
だけが犠牲になったことへの抵抗・・?!。この部分について考えて
しまいます。。。

150分という長さを感じさせない、★★★★★の映画です。


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