映画[歳月神偸](Echoes Of The Rainbow)＆永利街

ベルリン映画祭 ジェネレーション部門グランプリ受賞
作品です。

監督: 羅啓鋭
主演: 任達華、呉君如、李治廷、蔡穎恩

（お話）
６０年代の香港。貧富の差が激しく、西洋と中華文化が
交じり合った時代。
深水ポーで靴屋を営む決して裕福とはいえない家庭が舞台。

近所との交流の場面や、御飯を食べるシーンなどは
かなりセットぽいのだが、これがまたGoodな所。

懐かしい曲がかかり、ノスタルジックムードに。。
しかし、成績、スポーツ共に万能なお兄ちゃんは
癌で亡くなってしまう。
（お話的には、初恋？のお金持ちの彼女が
病気になるのか？と思いきや本人が病気だった）

その後お父さんも亡くなり、息子とお母さんで
がんばっていく・・（完全にネタバレ）


子役の弟くんの無邪気さと演技のうまさが、Nice！
彼で、この映画をひっぱっている所は大きいと思う。

香港にある有名学校へ通っているお兄ちゃんだが
お父さんが、怒った時に「高い学費を払って学校へ通わせて
いるのも大変なんだぞ！」と言っている場面で

映画館の隣のお父さん
「うん、うん」大きくうなづく・・
これぐらいの年代の方々に受ける映画なんだと思う。

物語りの展開よりも、時代の雰囲気に呑まれ
涙してしまう。。実は私も泣いてしまった。
周りを見ると・・ほら他の人も泣いているじゃん！

そして、物語は「深水ポー」が舞台なんだけど
実際ロケされたのは
「永利街」という上環にある
取り壊しが予定されていた、古い小さな通り。
この周り一帯を、取り壊し新しい建物にする計画でした。

映画のヒットにより、ここは「保育区」という区分に
変更になりました。

（参考）Yahoo News

そして、ミーハーにここを見に来ている人多し（取材も含む）
＆私も行ってきました。






今住んでいる人の事を考えれば・・ですが、ここを残した方が良いのか
どうかは。。？？難しいですね・・