永遠に、幸せになりたい。    by gorosuke

真夜中、いいおっさんが独り海に向かって延々と竿を振る。
アホだな。でもこのアホ、幸せなんだよなあ。

さて、ブログを始めようか。

2009-02-07 | ブログを始めるにあたって
数年前、福井の若き天才釣り師つーさんと出会ったのが、この物語の始まりであった。
彼に釣りのイロハを教わり、いつのまにか釣りの病に深く冒され、彼女のところへ走る熱情を持って、
或いは、海に呼ばれるごとく、ふと気がつけば、身体が海へと向かってしまっているほどのジャンキーになってしまった。

釣りは事件の連続であり、心ときめく冒険でもある。

釣りをするものなら既知のことだと思うが、
釣り師の先輩、故開高健がその著書「オーパ!」の中で中国古諺を紹介している。

一時間、幸せになりたかったら 酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら 結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら 豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら 釣りを覚えなさい。

中国五千年の歴史の中から生まれた諺である。

釣りは想像力の遊びであり、ブンガク的かつテツガク的でもある。
釣りをうまくなろうとすることは自然と仲良しになることである。

一人海辺に佇み、水平線に沈む夕日や、ぽっかり浮いたお月さん、天空に輝く星たちを友として竿を振る。
うむ、こんなに濃密で楽しい時間があろうか。


といえば、カッコいいのだが、ようするにアホなんである。
釣り道というのは、アホ道のことなんである。
道を極めるとは、何かを悟って賢くなることではない。
アホが、もっともっとリアルで躍動感溢れるアホになっていくことなんである。

この病気を治す方法はなく、こうなったら地獄に堕ちようが、とことん突き進むしかないんである。

とまれ、このブログは釣りという伝染病に幸か不幸か感染してしまった人々と
アホを共感したいのであって、
その共感がやがて大きな響きとなって、それぞれの人生の力となることをひたすら願うんである。

ようするに、一緒にアホをやろうや。なっはっは。ということ。