奈良での展覧会も無事終わり、帰ってきた翌日早速出かけた。
およそ一ヶ月半ぶりの釣りである。
展覧会後、大阪の釣り友M氏の船で神戸空港辺りに乗り出すつもりが雨で中止になり、
帰りの福井越前海岸でのつーさんとの釣りも雨で駄目だった。
禁断症状というほどのものではないが、
流石一ヶ月半もロッドを握らないとなんだか身体がおかしい。
ボンヤリとだが、頭も身体も海へと向かう。
メバルである。
そろそろメバルのシーズンは終わりであるが、
その終わったことをちゃんと知りたい。
向かったのはいうまでもなく尺メバル本命ポイント。
海の道を走る。
久しぶりの海である。
日は落ちていたが、まだ残照で微かに水平線が見える。
思わずアクセルを踏む足に力が入る。
まずは途中のイージテトラに寄り様子を見る。
が、全くアタリなし。魚の気配がない。
やはり、メバルは終わったか・・・
で、本命ポイントへ。
釣り座に立ったのは9時過ぎだったか。
波は1メートル。いい感じだが向かい風が強かった。
持参したカッパがあっという間に風に吹き飛ばされ飛んで行っちまった。
カッパは着ていかねばならぬのだ。暑くとも。
まずはプラグでやってみる。
アタリなし。
で、ワーム。
20センチ弱がちょこちょこ掛かるが、デカメバルのアタリはなかった。
2時間後、足元の磯際で突然のようにゴツンと掛かった。
なんだなんだ、カサゴか・・・・
メバルだった。26センチ。
魚体は赤く、カサゴのような、いやメバルなのであった。
ここで釣った尺の半分は所謂のブルーバックではなく茶色だったが、こんな浅い赤色ではない。
不思議な赤であり、それがまた美しい。
その一時間後、また赤メバル。25センチ。
3時間粘って、2匹。
それも赤メバル。
こいつは磯に居着いているやつだ。
回遊している群れはブルーバックでそいつに出くわさない限り爆釣はない。
12時を回って潮は止まったようだった。
メバルは終わったのだ。
帰ることに。
今年はついに尺にお目にかかれなかった。
まあ仕方ないか、こんな年もあるのだ・・・・
車まで帰りかけて、ふと、先日ハッサク君と行った巨大テトラに目が止まった。
風は強いし、月も分厚い雲に覆われ真っ暗である。
一人では危ないか・・・・釣れそうもないしなあ・・・・
しばし躊躇したが、体力はまだ残っていた。
えいっ!!行ってかませ!!
慎重にテトラを降りた。
降りられるギリギリのところまで降りても水面から10メートルの高さである。
風はますます強くなっていたが、幸いにもここは追い風である。
ただ、時折突風が吹いて身体が押される。
気を張って足を踏ん張っていなければそのまま海へ落下することになる。
まずはプラグを投げてみる。
反応なし。
やはりだめか・・・・
で、飛ばしウキにジグヘッド、ガルプを付けて投げる。
正面の海。向こうに磯が囲むように顔を出している。
ソロソロ引いていると、ガツンとあたった。
重い引き、久しぶりの元気のいい手応え。
もう、ぐるんぐるん巻いた。
足元まで寄ったのを確かめ、えいやあ~!!と10メートルを抜き上げる。
落ちるなよ!!
左手で魚体をしっかり掴んだ。
釣り座はテトラ、暴れて落とすとそれまでである。
太い魚体、いつものブルーバックだ。
25センチ。
2投目、続けてヒット。24センチ。
3投目、25センチ。
4投目、ズルッと抜ける。
5投目、26センチ。
6投目、引ったくるような強烈なアタリ。アジだった。28センチ。
もうどこへ投げても釣れそうであった。
この突然の爆釣に眠気も吹っ飛んで心は沸き立ったのだが、
ここでアタリは突然止まった。
いや、止まったというより、フグの猛攻である。
ガルプが食いちぎられ、釣りにならない。
付け替えてもワンキャストももたない。
ガルプの匂いを嗅ぎ付けたか、いつの間にかクサフグが集まってきたのだ。
ではと、プラグに付け替えるが、やはりプラグには反応がない。
タバコに火をつけ、一服する。
空はどんより曇り、今にも雨が落ちてきそうだった。
依然風も強い。
後ろからの突風の度に足を踏ん張るのであるが、太もも内側の筋肉が痛い。
展覧会からの帰り、福井に寄ったのだが、つーさんの嫁おみつさんの朝のエアロビクス、腹筋メニューに付き合った。
例のマッチョ黒人のエアロビクスだが、相当ハードで情けないことに後半はついて行けなかった。
その後、腹筋と太もも筋肉が張って痛いんである。とほほ。
さて、再びガルプを付けてキャスト再開。
フグたちは少し散らばったようで、相変わらず食いちぎられるものの、方向を変えると暫くは大丈夫な様子。
フグたちをかわしながらの釣りである。
で、23センチ
24センチと続き
手前テトラ際でゴンとでかいアタリ。
ジーッ!!とドラグが鳴った。これまでと違う重さ、でかいぞ!!
思うようにリールが巻けない。根に潜られないようロッドを立ててゴリゴリ巻く。
が、しかし、途中で抜けちまった。
あんらら~~力が抜ける。
その後、27センチ。
そして、またフグの猛攻。やれやれ。
雨も降りだした。
潮時である。
尺クラスは釣れなかったが、
久しぶりのメバルの感触は十分味わえた。
夏の風の中の釣りであった。
まだ、デカメバル釣れそうである。
釣果は27~23センチ10匹+アジ28センチ。20センチオーバー計15匹。20以下はリリース。
ロッド:テンリュウ、ルナキアLKT93M
リール:ダイワ、セルテート2506
ライン:ラパラ、チタニウムブレイド0.4号 リーダー:フロロ2.5号
飛ばしウキ:ハッサク工房ウルトラシンキング15g
ジグヘッド:がまかつJIG29#2+がん玉0.5g
ワーム:ガルプ、ベビィサーディン、自作デカワーム(ベビィサーディンの枠)
およそ一ヶ月半ぶりの釣りである。
展覧会後、大阪の釣り友M氏の船で神戸空港辺りに乗り出すつもりが雨で中止になり、
帰りの福井越前海岸でのつーさんとの釣りも雨で駄目だった。
禁断症状というほどのものではないが、
流石一ヶ月半もロッドを握らないとなんだか身体がおかしい。
ボンヤリとだが、頭も身体も海へと向かう。
メバルである。
そろそろメバルのシーズンは終わりであるが、
その終わったことをちゃんと知りたい。
向かったのはいうまでもなく尺メバル本命ポイント。
海の道を走る。
久しぶりの海である。
日は落ちていたが、まだ残照で微かに水平線が見える。
思わずアクセルを踏む足に力が入る。
まずは途中のイージテトラに寄り様子を見る。
が、全くアタリなし。魚の気配がない。
やはり、メバルは終わったか・・・
で、本命ポイントへ。
釣り座に立ったのは9時過ぎだったか。
波は1メートル。いい感じだが向かい風が強かった。
持参したカッパがあっという間に風に吹き飛ばされ飛んで行っちまった。
カッパは着ていかねばならぬのだ。暑くとも。
まずはプラグでやってみる。
アタリなし。
で、ワーム。
20センチ弱がちょこちょこ掛かるが、デカメバルのアタリはなかった。
2時間後、足元の磯際で突然のようにゴツンと掛かった。
なんだなんだ、カサゴか・・・・
メバルだった。26センチ。
魚体は赤く、カサゴのような、いやメバルなのであった。
ここで釣った尺の半分は所謂のブルーバックではなく茶色だったが、こんな浅い赤色ではない。
不思議な赤であり、それがまた美しい。
その一時間後、また赤メバル。25センチ。
3時間粘って、2匹。
それも赤メバル。
こいつは磯に居着いているやつだ。
回遊している群れはブルーバックでそいつに出くわさない限り爆釣はない。
12時を回って潮は止まったようだった。
メバルは終わったのだ。
帰ることに。
今年はついに尺にお目にかかれなかった。
まあ仕方ないか、こんな年もあるのだ・・・・
車まで帰りかけて、ふと、先日ハッサク君と行った巨大テトラに目が止まった。
風は強いし、月も分厚い雲に覆われ真っ暗である。
一人では危ないか・・・・釣れそうもないしなあ・・・・
しばし躊躇したが、体力はまだ残っていた。
えいっ!!行ってかませ!!
慎重にテトラを降りた。
降りられるギリギリのところまで降りても水面から10メートルの高さである。
風はますます強くなっていたが、幸いにもここは追い風である。
ただ、時折突風が吹いて身体が押される。
気を張って足を踏ん張っていなければそのまま海へ落下することになる。
まずはプラグを投げてみる。
反応なし。
やはりだめか・・・・
で、飛ばしウキにジグヘッド、ガルプを付けて投げる。
正面の海。向こうに磯が囲むように顔を出している。
ソロソロ引いていると、ガツンとあたった。
重い引き、久しぶりの元気のいい手応え。
もう、ぐるんぐるん巻いた。
足元まで寄ったのを確かめ、えいやあ~!!と10メートルを抜き上げる。
落ちるなよ!!
左手で魚体をしっかり掴んだ。
釣り座はテトラ、暴れて落とすとそれまでである。
太い魚体、いつものブルーバックだ。
25センチ。
2投目、続けてヒット。24センチ。
3投目、25センチ。
4投目、ズルッと抜ける。
5投目、26センチ。
6投目、引ったくるような強烈なアタリ。アジだった。28センチ。
もうどこへ投げても釣れそうであった。
この突然の爆釣に眠気も吹っ飛んで心は沸き立ったのだが、
ここでアタリは突然止まった。
いや、止まったというより、フグの猛攻である。
ガルプが食いちぎられ、釣りにならない。
付け替えてもワンキャストももたない。
ガルプの匂いを嗅ぎ付けたか、いつの間にかクサフグが集まってきたのだ。
ではと、プラグに付け替えるが、やはりプラグには反応がない。
タバコに火をつけ、一服する。
空はどんより曇り、今にも雨が落ちてきそうだった。
依然風も強い。
後ろからの突風の度に足を踏ん張るのであるが、太もも内側の筋肉が痛い。
展覧会からの帰り、福井に寄ったのだが、つーさんの嫁おみつさんの朝のエアロビクス、腹筋メニューに付き合った。
例のマッチョ黒人のエアロビクスだが、相当ハードで情けないことに後半はついて行けなかった。
その後、腹筋と太もも筋肉が張って痛いんである。とほほ。
さて、再びガルプを付けてキャスト再開。
フグたちは少し散らばったようで、相変わらず食いちぎられるものの、方向を変えると暫くは大丈夫な様子。
フグたちをかわしながらの釣りである。
で、23センチ
24センチと続き
手前テトラ際でゴンとでかいアタリ。
ジーッ!!とドラグが鳴った。これまでと違う重さ、でかいぞ!!
思うようにリールが巻けない。根に潜られないようロッドを立ててゴリゴリ巻く。
が、しかし、途中で抜けちまった。
あんらら~~力が抜ける。
その後、27センチ。
そして、またフグの猛攻。やれやれ。
雨も降りだした。
潮時である。
尺クラスは釣れなかったが、
久しぶりのメバルの感触は十分味わえた。
夏の風の中の釣りであった。
まだ、デカメバル釣れそうである。
釣果は27~23センチ10匹+アジ28センチ。20センチオーバー計15匹。20以下はリリース。
ロッド:テンリュウ、ルナキアLKT93M
リール:ダイワ、セルテート2506
ライン:ラパラ、チタニウムブレイド0.4号 リーダー:フロロ2.5号
飛ばしウキ:ハッサク工房ウルトラシンキング15g
ジグヘッド:がまかつJIG29#2+がん玉0.5g
ワーム:ガルプ、ベビィサーディン、自作デカワーム(ベビィサーディンの枠)