永遠に、幸せになりたい。    by gorosuke

真夜中、いいおっさんが独り海に向かって延々と竿を振る。
アホだな。でもこのアホ、幸せなんだよなあ。

ポイント

2009-02-18 | thinking
このところ雪模様、海も荒れて釣りはしばらくお預けである。

で、ちょっくらポイントの話。


釣りは一に場所、二に餌(ルアー)、三に腕といわれる。

まあ、当たり前の話。
魚のいないところでどんなことをやっても釣ることは出来ない。

釣り人にとって、場所に出会うことほど重要なことはない。
それによって、釣りの世界が新しくなり、スタイルも変わったりするんである。
出会いとは、そういうものである。

釣りのスタイルは場所によって作られるといっても過言ではない。

しかし、場所に出会うのは簡単なことではない。

メバルの場合、小さいのを数釣りするようなところには、まずデカメバルはいない。
成長によって、住む環境を変えるのだ。

考えてみる。どこにいるのか?
小さいやつがいるような条件とは違うところ・・・・
釣り人があまり行きたがらないようなところ・・・・・
メバルが釣れるとは思えないところ・・・・
デカイやつがうっしっしと楽に暮らせるところ・・・・

場所と出会うことは難しい。
いろいろ考えて、いざ出かけた場所で思惑通りの釣果があれば、そこが即自分の新しいポイントになるだろう。
しかし、そんな幸運は滅多にない。
初めての場所で釣れなかったら、多くは二度とそこに足を運ばないかも知れぬ。
しかしだ、その場所はとても可能性を秘めた場所であり、その時はたまたまジアイではなかったのだとしたら、
とても残念なことである。

釣れても釣れなくても、その場所の可能性と魅力を感じ読み取れる目が肝要なのだろう。
その目を鍛えること、それが釣りを深めるということかも知れない。


小生の場合、メバルを初めて数年であるが、
ラッキーなことに、3年前の春、師匠つーさんと越前海岸の彼のポイントにメバルを釣りに出かけ、
デカメバルの爆釣というのを体験した。

28センチを頭に25センチオーバーのオンパレード、40匹であった。
投げても投げてもそのサイズだった。
驚き、血は逆流、もう祭りのような釣りとなった。

その後、輪島に帰ってきて考えてみた。
輪島近辺では25センチ以上を釣ったことはなかったし
そのサイズの上のレベル(デカメバル)の爆釣なんて
他の釣り師たちからも、聞いたことがなかった。

しかし、越前海岸と能登外浦の環境はそう変わらない。
同じ日本海の荒磯である。
越前で釣れて、能登で釣れない筈はない。
デカメバルは必ずいる。
そう確信した。

で、いろいろ考えてみた。
考えているうちに、ふと、ある友人と前年クロダイ釣りに行ったことを思い出した。

その友人はクロダイ釣りの名人で、彼のポイントに一緒に出かけた。
勿論、生餌でのウキ釣りであって、クロダイも釣れたが、外道ででかいメバルが数匹釣れたのだ。
クロダイ師の彼も外道たちの大きさに驚き、わざわざ計ってみたのだが、一番でかいやつは29センチだった。

わざわざメバルを狙いに行くようなポイントではないが、
確かにでかいメバルが釣れた場所だ。

そのことに気がついたのは、既に春のシーズンが終わってからだった。
晩秋になって、そのポイントにでかけてみた。
数度でかけたが、殆どはアタリさえなく、一度偶然のように27センチが1匹釣れたくらいだった。
でも、確かにデカメバルはいたのだし、
そのポイントは他が凪ぎでも流れが複雑に合流してサラシが出来ており、
何か得たいの知れぬ大物が潜んでいそうな雰囲気に溢れていた。

年を越しても数度足を運ぶが、日本海の冬の海である。
寒いは荒れているわで、釣りにならなかった。

で、2月の終わり。
幾分波が収まり、比較的気温が高い日を選んで出かけてみた。
越前でのデカメバル爆釣は大きくて重いプラグ(6センチ7グラム)を初めて使ってみて、それがうまくいったので、能登でもそれで行こうと思っていた。
能登外浦の荒い海ではメバル用の3グラムクラスのプラグは使いにくかった。

で、ブルースコードC60をキャストした。

すると、ヒットした。28センチ~25センチが6匹。
爆釣ではなかったが、サイズが揃っていて、初めてデカメバルが釣れたという実感と、
ここがデカメバルのポイントであるという確信を得ることが出来た。

そうして数日後の3月2日の満月の日。
それは自分にとって記念すべき日となった。
所謂の爆釣ではなく、数匹釣れては間があき、また数匹という風に小さい爆釣が断続的に続いた。

ルアーはやはり6センチ7グラムクラスのプラグ、目一杯遠くへフルキャストした。
ジグヘッドや3グラムのプラグでは届かないところ。
そこでヒットした。

何匹目かに一際デカイのが釣れてクーラーボックスに入れ、次のキャストのリトリーブの最中、
さっきのはひょっとしてと、釣りを中断して計ったみたところ、やはり30センチを超えていた。
31.5センチ。自分ながら信じられなかったが、事実であった。




そのことがピンと来ないまま、粘っているとまたデカイのがかかった。
そいつは一際重く、引きも強かった。ドラグが鳴った。
なんと32センチだった。

結局、その日の釣果は尺2匹、29センチ、28.5センチ、27センチ2匹、25センチ数匹、計18匹だった。
初めての尺、それも2匹。こんなことがあるのか・・・茫然自失、足が震えた。

その後、デカメバルは釣れるものの、なかなか尺には届かなかったが、
4月23日、再び尺と出会うことになった。31センチだった。

こうしてこの場所は小生にとってのデカメバルのサンクチュアリと言うべきポイントとなった。

その後も沢山ではないが、尺を釣り続けることが出来た。
決して、メバル釣りがうまいのではない。
場所と出会ったお陰である。

かといって、この場所に行けばデカメバルや尺が釣れるかと言うと
決してそうでもない。
ここで所謂の爆釣というのを体験したのは1~2度しかない。
殆どは、粘り、考え、いろいろやっているうちにかろうじて釣れるのである。

ここで、5~6時間粘るのは稀ではない。
粘れる場所なんである。
どこかにいる、という確信がある。
だから粘れるんである。

小生の場合、粘るというより、気がついたら5時間経っていた、という感じなのであって、
決して、がんばって粘る、というものではない。
小生は基本的にがんばるのが嫌いなんである。
仕事でも何でも、がんばらないんである。
がんばると病気になっちまうとも思っている。

その日のパターンというものがある。
浅いところか、深いところか、近くか、遠くか、ストラクチャーの傍か、サラシの際か、どのラインで、方向は、
プラグかワームか、プラグの種類、ワームの種類、早く引くのか、遅く引くのか・・・・・・
いろいろ考え、やってみる。
いろいろやっているうちに2時間くらいはあっという間に経っちまう。

で、いろいろやっているうちに1つのパターンにわずかな魚信。
その一点だけに反応がある。そこに集中する。
そこからワンキャスト一匹のヒットが始まったりするんである。

或いは、全く駄目だったり。

言えることは、釣れないからこそ、いろいろ考えやってみる。
そのことが釣りを上達させ、そのポイントのことを詳しく知ることになる。

また、釣れると単にお祭り騒ぎだが、釣れないと人生を考えたり、哲学をさせてくれたりもする。
いっぱしの釣り師というものは釣れない日々を数多く重ねて、
その、もの言わぬ渋い背中には多くの哲学が幾重にも垢のように沁み込んでいるのだ。
(うっしゃ!!いっぱしの釣り師になりて~~)

ポイントを教えてくれと簡単に言う人がいる。
でもそんな人には教えないことにしている。

魚を釣り上げること、釣りはそれだけじゃあない。
自分で考え自ら場所と出会う。
場所と付き合い、仲良しになる。
そうして自分のポイントが育つのである。
同時に、自分の釣りも育つのである。
その過程が楽しいのであり、釣りの醍醐味なんだと。

小生にしてもポイントを数多く知っているわけではない。
いや、能登外浦に点在する数多くの魅惑的な磯の殆どは未知の領域といっていい。

メバルを始めて4年目、まだまだ、これからなんである。

新しいポイントを開拓すること。
それが今年の最大の課題である。



尺リベンジ        2月10日

2009-02-11 | メバル
昨夜の釣りから帰ってきたのは朝方だった。

存分に満月の儀式を堪能し、疲れ果てて布団に潜り込んだが、
昼前に起きだしてみると、気分爽快、天気予報を見ると夜は晴れだという。

ふむ、お月さんが顔を出すのか・・・
そう思うと、俄然むくむくと闘志が湧いて来るではないか。

よし!!リベンジ。まだ満月の儀式は続くんである。

小生の唯一の得意技は粘ることであるが、今の渋い状況からして、無駄に粘っても仕方ない。
昨夜、わずかながらアタリがあった満潮前を集中的に狙うことに。

ポイントに着いたのは10時を過ぎてであった。

予想通り、お月さんは中空にぽっかりと浮かんで煌煌と周囲を照らし出していた。
しかし、海は昨夜にまして荒れていた。
サラシはもはや白い怒濤となって、足下の岩にぶち当たり、高い足場にかかわらず、壁のように跳ね上がって来た。
当然、昨夜より広くなったサラシだが、7グラムのプラグ、10グラムのやす屋さん飛ばしウキでやれば、その向こうへキャストするのはそう難しくはない。

デカイやつはサラシの中でも釣れたりするが、なんせこのサラシでは話にならない。
とにもかくにも可能性があるのは、サラシの向こうなんである。

まずは、いつも通り、やすやさん飛ばしウキの一番重いやつ(ファーストシンキング)に、目立つようにとMARS のスペシャルチャートを付けた。
強いうねりが終わって少し海面が静かになるのを待ち、サラシの向こうへフルキャスト。

昨夜、飛ばしウキに相性のいいルナキア9.3フィートが折れちまったので
今日はディープ83の出番である。
飛ばしウキには少し短いが、そのシャープでバッツンバッツンの張りは10gの重さをなんなくサラシの向こうへ運んでくれる。
リールもソアレが怪我をしたので、小さめのセルテート2004である。

可能性のある方向は昨夜と同じひとつだけ。
微妙に方向を変え、深さを変えて探ってみる。

と、ココンと当たって、ガクンと引ったくった。
引ったくるアタリは大抵小さいやつである。
グングン寄せると、やはり軽いやつで、水面を割って、跳ねるように近づいて来る。
20センチであった。

なんか気が抜けるのであったが、まあ、昨日よりましな状況かと。

しかし、その後30分はアタリなく、やっぱり昨日と同じだ、やれやれ、と思っているとヒット。
また20センチ。

ここで連続ヒットするときはいつもサイズが揃っていて、25センチ以上。
20センチが連発するなんて珍しい。


デカイやつを狙ってプラグに付け替える。ブルースコードC60。
このポイントで一番実績のあるプラグである。

やはりサラシの向こうだ。
沈むのを待って、中層を引いて来る。

数投目、ガツンと来た。
よし!とリールを巻くが、やはり軽かった。
またもや20センチ。
このくらいのやつでも6センチのプラグに喰いついてくるのだ。



その後、再びアタリは遠のいた。

波は収まる様子なく、白い壁となって跳ね上がって来る度に
身体を後ろへ退け、キャストを続けた。

再び、飛ばしウキでやっているうちに、またまた20センチがかかる。

今日はこのサイズしかいないのか・・・・・

熱いお茶を冷えた身体に流し込んだ。
手はかじかんでポットの蓋の開閉が自由にならない。
煙草に火をつけ、ジャンパーのポケットの中で手を温めた。

いつの間にか、満月は天頂を越えて右から左へと位置を変えていた。
相変わらずクールな顔で小生をじっと見つめている。
すでに12時は回っていた。

満潮は1時半だったか、まだ時間はある。

手の感覚が少し戻ったところでキャスト再開。
やはり飛ばしウキ。リーダーを長めにとり、0.45gの軽いジグヘッド、ワームはガルプ、ベビィサーディンを付けた。

幾分右側方向へフルキャスト。

カウントダウンは15。そっと引いて来る。
数投目、サラシの10メートル向こう
クンとアタリ、一瞬、引くのを停める・・・と、ゴゴン!乗った!!
ロッドを引くとその重さがグンと伝わった。

でかいぞ!!20センチじゃない。

もう、ぐるんぐるん巻いた。
有無を言わせず。
バレるなよ。

サラシの水面、1本の線となって魚体が近づいて来た。
足下まで寄ったのを確認して、抜き上げる。

デカイが、尺には及ばないのが一目で分かる。



計ってみると27.5センチ。
久びさのデカメバルだけに、その魚体は堂々として見えた。

デカメバルの群れが来たのかも知れない。

よし!と気分は高ぶった。

しかし・・・・

こちらの思惑通りにならんのが自然なんである。

ぷっつりと魚信は途絶えた。

海はさらに荒れ、手の凍えも限界だった。

満月のデカメバル、小生の儀式であり祭りは終わったのだ。

尺にお目にかかれなかったが、かろうじてデカメバル一匹。

それで満足だった。






ロッド・ブリーデン、グラマーロックフィッシュ83deep
リール・ダイワ、セルテート2004
ライン・ラパラ、チタニウムブレイド0.4号 リーダーフロロ2号
飛ばしウキリグ・やすやさん飛ばしウキ(ファーストシンキング)+リーダー・フロロ1.5号1メートル+ジグヘッド・デコイ、ロケットヘッド(0.45グラム)がまかつコブラ29(1グラム)
ワーム・MARS R-32 micro、ガルプ、ベビィサーディン
プラグ・マリア、ブルースコードC60
スプリットリグ・ステンボー1.0号(3.8グラム)


満月の夜、しかし、釣れんのだった。   2月 9日

2009-02-11 | メバル
この日、満月。

夜は曇りのち雨で、お月さんは顔を出してくれないだろうが、
気温は高いし、凪だという。
よっしゃあ、ともかく行ってみよう!!
気合い入れて尺を狙いに行った。
尺狙いポイントへ。

満月のデカメバル釣り、というのは小生にとってもはや儀式のようになってしまった。
これなくては仕事も暮らしも何も前に進まない。

がしかしポイントに着くと波はゴウゴウと荒れ、寒かった。
予報は当たらないんである。
風は緩い南風。前回と同じだが、雲厚くやはり月は出ていない。


前回は渦巻くサラシの向こう、深いところでヒットしたので
今回もそうしてみるが、今回はアタリすらなく釣れそうな雰囲気がなかった。

メバルさんたちは産卵が終わったところで休憩している。
そういえば、いつも2月は釣れないんだった。
こんなに荒れちゃあいくらなんでも~~
寒過ぎるよなあ~~
釣れない言い訳がいろいろ浮かんで来る。

しかし、満月のデカメバル釣りである。
簡単に引き下がるわけにはいかない。

メバルはある時間帯になったら突然爆釣したりするんである。
それを期待しよう。

逆巻くサラシの状態では可能性のある方向は一つだけ。
延々とその方向へ向かってキャストする。
プラグでやったり、ワームでやったり、スプリットショットでやったり、深さや方向、考えつくことをやってみる。

しかし、釣れないんである。
手もかじかんできた。

少し疲れたな。

帰ろうか、いや、もうちょっと・・・・


10時を過ぎると雲が薄くなり、ボンヤリお月さんが出てきた。
僅かだが、辺りが明るくなった。
おっ、雰囲気が変わるかも知れない。
ちょっと元気が戻って来る。

気を入れ直して最初からやり直してみる。
まずはプラグ、ブルースコードC60をサラシの向こうへぶん投げる。
沈めて後、ゆっくり引いて来る。

アタリなし・・・・

次は飛ばしウキにジグヘッド、ガルプを付けてぶん投げる。
やはりサラシの向こう。
深層を引いてみる。駄目。

中層、駄目。

表層、駄目。

ちょっくら休憩。熱いお茶を飲み、手を温めた。

諦めるか・・・いや、まだだ。
確か満潮は12時半、ここが勝負所。

11時半、雲が切れてくっきりお月さんが顔を出した。
にわかに辺りが一層明るくなった。

よし!これを待っていた。

もう一度、始めからやってみよう。


しかし・・・何をどうやっても・・・・

釣れんのであった。

24センチが一匹、偶然のように掛かっただけだった。

疲れた。

もう十分。いいだろう。

釣れんときは釣れん。当たり前の話。


海沿いの道を帰った。
車のヒーターをガンガンかけて、手の感覚が戻るのにどのくらい走っただろう。
何かが足りない・・・・・魚のかかる感触、そいつが足らない。

疲れたが、手が温もり少し力は回復していた。
なんだか、このままの気分で帰りたくはなかった。

で、前回まあまあサイズが釣れた磯に寄ってキャストしてみる。
が、ここも全くアタリはなかった。
それどころか、海苔で足を滑らせ、片足を海に突っ込んでしまうわ、ソアレ30と脛をしこたま岩にぶつけてしまった。
とほほほ・・・・

なんか情けない夜だ。
もう帰るしかないか、
再び車を走らせる・・・が、

ふと、道路に沿って続くテトラ帯が目に入った。
入り江の奥のテトラ。そんなに浅くはなさそうだ。

車を停めて、竿をとった。
入り江の一番深いところ。テトラに立ちキャストしてみる。
広範囲を探ってみようと、まずは飛ばし浮きで。

すると・・・かかった。
こんなところは釣れても豆だろうと思っていたが、そうではなかった。
けっこう引くんである。流石、外浦のメバル。上げてみると22センチ。
その後、一投一匹。
遠くから引いて来るが、食いついてくるのは手前15メートル範囲。
ではと、ジグヘッド単体に替える。

キャストする度、どんどんかかった。どんどん引っぱった。
ロッドを伝わって来る魚の活き活きとした感触。
これだよなあ・・・楽しくなって来る。
どういうわけか、ここは幾分気温が高いようで手もかじかんでこない。

これまでの疲れと情けなさが吹っ飛んだ。
目的の尺やデカメバルは釣れなかったが、かろうじて心は満たされた。

ここでの一盛りは終わって、気分よく、さて帰ろうとテトラを飛ぼうとしたら
靴ひもを踏んでしまい、ずっこけた。
向こうのテトラに咄嗟に手をつき、難は逃れたが、その拍子に手に持ったルナキアの先がしこたまテトラを叩いた。
あんりゃりゃ・・・・
見ると案の定、ロッドの先が二つに折れていた。とほほほ・・・・


とまあ、下がったり上がったり、また下がったりの長い夜であった。


釣果は24センチを頭に30匹。煮付け用に20センチ前後はキープした。





ロッド・テンリュウ、ルナキアLKT93M
リール・シマノ、ソアレ30、2500HGS
ライン・ラパラ、チタニウムブレイド0.6号 リーダーフロロ3号
やすやさん飛ばしウキ、ファーストシンキング、シンキング
飛ばしウキリーダー、フロロ1.5号
飛ばしウキジグヘッド・デコイ、ロケットヘッド0.45グラム、がまかつコブラ29・1グラム
ジグヘッド単体、がまかつ、スイミングコブラ2グラム
ワーム・MARS R-32 micro、ガルプ、ベビィサーディン
ハードルアー、ブルースコードC60、レイジー6s、ピンテール6、デンス60US、ローリングベイト48、湾人スピン


アクアパッツア作ってみた。   2月 8日

2009-02-11 | メバル
いつだったか、つーさんがカサゴで作ったのを食わしてもらったが、なんせ人が多くて一口だけ、正直、味がよく分からなかった。

で、いっぱい作ってやろうと。

クロソイ26センチ、カサゴ24センチ、その他メバル20センチ前後8匹全部入れてやろう。

まず、エラとはらわたを取り出す。頭はそのまま。こいつがちとメンドー臭い。冷たい水で手が痺れて来る。うっは。

次は布巾で魚の水分を拭き取る。腹の中も。しっかり。

で、魚に塩こしょうをまぶす。腹の中も。これもちとめんど~。

フライパンにオリーブオイルを入れ火を入れ、ニンニクのみじん切りを入れ、ほんわかニンニクの香りが漂ってくるのを待って、魚を投入。一つのフライパンでは入り切らなかったので、二つで同時にやった。

魚にこんがり焼き目が着いた頃、水と酒をドバッと入れる。(ほんとは白ワインがいいのだろうがなかった。)
そして、アサリ、トマト(トマトがなかったのでペーストになったやつ)アンチョビをちぎってぶち込む。オリーブやハーブはなかった。

アサリは口が開いたところで、一度取り出す。ふっふっふ、やるのだわい。

スープの味を見ながら、もう一度アサリを入れ、最後にオリーブオイルをさっと回しかけ、パセリを乗せて、うっはっは、できたのだった。

フライパン二つ分のアクアパッツアをでかい鉢にドバッと入れたら、なんかメバルたちが底に沈んで見えなくなった。
ちょっとペースとトマト入れすぎたか、まっかっか。
しかし、味は抜群なのであり、大好評であって、うめ~うめ~の連発。
あっという間になくなっちまったのだった。

まあ、見てくれ悪いが、最初の試み、よしとしよう。
うっはっは。


我がサンクチュアリにて     2月 7日

2009-02-08 | メバル
さて、満月が近づいてきた。

前回の釣りはとにかく寒く、それから暫く寒い日が続いたが、この夜の予報は気温6度、波2メートルであった。
雨らしいが、とにかく手がかじかむことはなさそうだ。

月が顔を出してはくれないだろうし、2メートルの波ではいつものデカメバルポイントはまず釣りにならない。
でも行きたい。
で、波があっても釣りの出来る灯りのあるポイントへ。


最初のポイントに入ったのは8時前だったか、先客が二人いた。
ここはいつもはデカイのは釣れないが、時々、デカイのが釣れたりする。
昨年の正月も師匠つーさんと一匹づつ尺を釣り上げたし、この正月明けにも泣き尺(29.8センチ)を上げた。
まあ期待はしないが、やっぱり期待してしまうへんな場所なんである。

いつもの釣り座に立てないかと思ったが、ともあれ行ってみることに。
二人は外ではなく、漁港の内へキャストしているようだった。
「釣れますかあ~」
と声を掛けると、ひとりが笑顔で小生の顔を見つめ
「もしかして、江崎さんではないですか?」
という。いきなりである。

あんりゃりゃ、小生は驚いた。
どーして、しってんのお~

「サライさんのブログを見てるもんで・・」やはり笑顔で頭をかく。

サライさんというのは釣り具のネットショップ、アングラーズ・サライ、のことである。
ここは小生のスタイルに合うルアー釣り用品が揃っているので、いろいろ送ってもらっているうちに
今では大阪辺りで展覧会があると見にきてくれたり、一緒に釣りなどしたりして、すっかり仲良しになってしまった。
店主の更井さんは男気のある渋くて優しい、いい男なんである。
で、お互いの釣果を報告し合ううちに、小生の報告をブログにアップしてくれるようになった。

それで先客二人とは初対面でありながら、突然、親しい空気が流れたのであった。
二人は金沢からやって来たらしく、週末になると二人で輪島の海に釣りにくるんだそうだ。
一人はKさんといって運送会社に勤め、もう一人はTさん。なにやら重いものを動かす仕事を自営しているんだとか。
普段、真面目に仕事して週末は釣りをする。いや、週末の釣りが楽しみで仕事しているんだろうな。

釣れている様子ではなかったが、いい顔しているんだよな、このふたり。
ああ、このひとたちもすっかり釣り病に感染しちまったのだ。

彼らは正統的なメバルの釣り方で、ジグヘッド単体での釣りであった。
しかし、この日は向かい風強く、外に向けては全く飛ばず釣りにならないと言う。

で、外に向かういつもの釣り座は空いていた。
ふっふ、こーゆーときのためのこいつだぜ。と
やすやさん飛ばしウキを出して、ジグヘッドと繋ぎ、MARS R-32、2.2インチを装着。風に向かってフルキャストする。
流石にぶっ飛ぶという感じではないものの、まあまあの距離。
浅い磯の上を流すように引いて来る。
すると、近いところでガツンと来た。

近くで掛かるやつはたいてい豆メバルだが、ちょっと様子が違った。
ドラグが鳴った。あんりゃりゃ、なんだ、なんだ、
その重さから一瞬、デカメバルかと気色ばんだが、どうも違う。
のらり、くらり、と引くんである。
で、海面に上がったその姿、スズキであった。いや、50センチくらいの、フッコ。

まあいか・・頭にはフッコの塩焼きが浮かんだ。
しかし、足下まで引き寄せ、口を手で掴もうとしたその瞬間
魚は首を振り、ジグヘッドがポッキリ折れてしまった。
マリア、ゼロヘッドじゃあ折れるわな。
塩焼きが静かに姿を消した。

その後、暫くやってみるものの、全くアタリなし。身体に正面から当たる風はやはり冷たく、場所移動。

二人は帰らず、今夜は車で仮眠をとり、釣り続けるらしい。
いやはや、遠くからやってくる人の根性は凄いんである。

で、三人して次のポイントへ。


このポイントは周囲を磯に囲まれ、突堤の先のオレンジの灯りが海面を照らし出していて粘っても苦にならないほどの美しい場所、デカイのは期待できないが、20前後の煮付けサイズは間違いなく釣れるし、
方向によってはクロソイ、カサゴのデカイやつ、アイナメ、ヒラメも釣れたりする。まあ楽しめるポイントなんである。

つーさんに釣りを教わり、その後一人で釣りに行っても一年は釣れなかった。
スズキ釣りから始まったのだが、どこに行けばスズキがいるのか分からなかった。

初秋のある日、釣りに出てウロウロするうちに暗くなり、ここを通り過ぎ、ここにオレンジの灯りがあるのに気がついた。
何か閃くものがあり、引き返してオレンジの灯りに向かってキャストしてみた。
すると、ヒットした。5回ヒットし、上げたのは2匹だったが、自分で釣り上げたというのは初めてのことだった。
心は踊り、血は逆流した。

それから、ここに何度通ったか。
その秋は32匹のスズキを釣り上げた。その殆どがここである。
つーさんは「確信」がないと釣れないと言ったが、
「釣れる」という、頭ではなく身体で感じる「確信」、その意味が少し分かった秋だった。

そう、ここは小生にとってのサンクチュアリなのだ。


スズキから始まり、メバル、アオリイカ、アジ、と釣りの世界は広がり、ここも来ることが少なくなったが
来てみると、やはり懐かしく、楽しいのであった。

灯りの下、三人がそれぞれの方向へキャストする。
最初のポイントより風は幾分弱まっていたが、外に向かってはやはり強めの向かい風。
彼らは追い風となる漁港の内へ、ソイやヒラメを狙っているようだった。
小生は外に向かってメバルを狙う。
やはり、やすやさん飛ばしウキ(ファーストシンキング)に軽めのジグヘッド、ワームはガルプ、ベビィサーディン。

向かい風の中、易しい釣りではなかったが、どの方向でも底をゆっくり引いていると絶えずアタリがある。
15センチ以下の豆も掛かるが、20センチ前後もかかる。20センチ前後は煮付け用にキープ。
外浦のメバルは引きが強い。小さいがデカメバルロッド、ルナキア9.3フィートがグンとしなりもする。
デカイの釣り上げるのはコーフンするが、小さいのもそれなりに楽しいんである。

そのうち、一際重い手応え。ロッドが一段としなった。
デカメバルか・・・・やはり違った。
ソイであった。26センチ。

ここはクロソイがよく釣れる。
メバルを始めた頃、ここでよくソイを釣り上げた。
外道だが、嬉しかった。
ソイの顔、いい顔してる。
メバルと違って、野性的。野武士のような面魂。
それが気に入って、よく版画にもした。
なんだか懐かしい顔である。



その後、メバルぼちぼち。

と、近い底あたりでいきなり何かがワームを引ったくった、が、乗らない。
強烈なアタリ、なんだろう。
もう一度、同じところ。また引ったくる。でも乗らない。
ようし、ともう一度、同じところ。慎重に引く、そうっと。
やはり来た!引ったくる、今度は乗った。
元気な引き、ビンビン手に伝わって来る。
カサゴだった。24センチ。
ソイに負けず劣らずこいつの顔もいい。
形も色も派手である。なんかこんなやつ人間にもいるよな。
ソイは黒、カサゴは赤。



二人にカサゴを見せると、彼らもタケノコメバルを釣ったと見せてくれた。
(写真を撮るのを忘れた、残念)
内浦で釣れることは知っていたが、まさかこんなところで。
ここには何度も来ているが釣ったことはないし、タケノコの実物を見るのも初めてであった。
模様がタケノコの皮の感じ似ているからこの名前が付いたと説明してくれる。
先日、Tさんは内浦で40センチ近くのタケノコを釣ったんだそうだ。
「刺身で食いましたが、うまかったですよ」と彼。
ふむ、彼はタケノコ釣りの名人なのかもしれぬ。

その後、彼らは次のポイントに移動すると言って引き上げて行った。
「また、会いましょう」と挨拶交わして。

暫くして、海が荒れてきたのと、手がかじかんできたので小生も潮時とした。

帰り、どこで釣っているのだろうとポイントらしいところを目で探したが、彼らの姿はなかった。

ふと、ソイとカサゴでアクアパッツァを作ってみようと、思い立った。



ロッド・テンリュウ、ルナキアLKT93M
リール・シマノ、ソアレ30、2500HGS
ライン・ラパラ、チタニウムブレイド0.6号 リーダーフロロ3号
やすやさん飛ばしウキ、ファーストシンキング
ジグヘッド・デコイ、ロケットヘッド0.45グラム
ワーム・MARS R-32 micro、ガルプ、ベビィサーディン





上弦の月の下、サラシの向こうへ(2月4日)

2009-02-07 | メバル
尺を狙うポイントは、まんまるお月さんに海面が照らされないと釣れない。
月明かりの夜、メバルたちは心浮き立ち活気づく。
祭りのように浮かれ、もう飲めや歌えやのドンチャン騒ぎ、
そうして警戒心がふっと解ける、
その隙間をしたたかに狙うんである。ふっふ。

月が丸くなるのをじっと待っていたが、どうにも待ちきれない。
この日は半月を越えたところだが、半分の月でも海面を照らしてくれるだろうと出かけた。
それに予報では快晴、海は凪だという。

ポイントに着いてみると天頂近くに上弦の月がぽっかりと鎮座し、淡い青色の光を海に投げかけている。
満月とまではいかないものの、月影が出来るほどの明るさである。
予想通りいい感じ。

ところが、海の様子が予想外だった。
凪ぎどころか、2メートルの波が逆巻き、足下はサラシの渦であった。
あんらー、まじーなー、かえろーかなー・・・・・
いや、帰らんのである。

荒れてはいるが、緩やかな追い風だし、この月明かりである。
この時期こんな美味しい条件はそうないんである。
それにこのポイントはべた凪よりもサラシが出ているくらいの方がデカイのが釣れるのである。
それにしても荒れ過ぎではあった。

先ずはプラグでサラシの中を探ってみる。
ブルースコードC60,ピンテール6、レイジー6Sと替えながら、
方向と深さを変えて・・・
反応なし。

次は重いジグヘッドでやってみる。
ワームは大きめのやつ。
やはり方向と深さを変えながら・・・
駄目である。

またハードルアーに替えてみる。
今度はテトラ際をロスト覚悟でタイトに狙ってみた。
音沙汰なし。

そんなことやっているうちに2時間経過。
そら似は雲一つなく、その分放射冷却で空気も凍りつきそうだ。
勿論、手はかじかんで痛いほどだった。

帰ろうか・・・・
いや、帰らんのである。
今回は粘りたい理由があった。

1月後半、和歌山での展覧会で不類の釣り好きに出会った。
「世界で一番の釣りキチです。」と臆面もなくその人は言ってのけ、
先日モンゴルでイトウを釣ったのだと、その写真を見せてくれた。
なんとメーター越えのイトウを彼は抱えていた。
その他、ナイル川河口で釣り上げた巨大なナイルパーチも。
写真を見せながら説明してくれる顔は少年でであった。
いいな~いいな~、このやろ~、うらまやし~~

確かに外国で怪物を釣るのは面白そうだが、釣りのスケールは魚の大きさではないと
小生もメバル釣りの話でちょくら反撃をかました。
展覧会に来てくれたお客さんだが、ゲージツの話はそっちのけ、
もっぱら釣りの話で盛り上がり 楽しいひとときであった。

話をしているうちに分かったことだが、
彼はシマノでリールの設計と開発に携わってきた人であり、あのステラを作った当人であった。
釣りキチじゃないと、いいリールは出来んわな。

彼は後日、再度ギャラリーに土産持参でやって来た。
その土産とは、シマノが尺メバル用に作ったリール、ソアレ30であった。
わざわざ尺メバル用とうたったリールは他にない。
おそらく彼の息がかかって いるに違いない。
新品ではなかったが、まだ新しいもので彼が使っていたものらしかった。

で、当然の成り行きで、お礼に、このリールできっと尺メバルを釣り上げ、
その写真を送るという約束をしちまったのだった。


魚がいない筈はない。
しかし、サラシの中に出てきて、サラシに打ちのめされ弱った小魚を食う元気はないらしい。
今は産卵を終えた身体を休ませているのだろう。静かなところで。
難しい釣りだ。

静かなところ・・・
そうだサラシの向こう、遠いところを狙ってみよう。
波がまだ白い渦になっていないところ。
比較的静かで沈み根のある、深いところ。

福井の釣り具屋さん、やすやさんから送ってもらった、オリジナル飛ばしウキをだして、
飛ばしウキリグを作る。
一番重いファーストシンキングに0.45グラムのデコイ、ロケットヘッドを付けた。
リーダーは1メートル。渋いときは長めのリーダーに軽いジグヘッドが効く。
そっと引いて、止めると、ゆっくりと深く沈んで行く。軽いジグヘッドは自然な動きだ。
また引くと、ゆっくりと浮き上がって来る。
横と縦が同時に広く探れるんである。

特筆すべきはこの飛ばしウキ。
誰が作ったか、素晴らしい。
材質は高弾性のゴムで、岩にぶつけてもびくともしない。それによく飛ぶし、第一値段が安い。
これまで、メーカーのやつを使ってきたが、どれも痒いところに手が届かなかった。
よくぞ作ってくれた、えらい!!
という飛ばしウキなんである。

鋭く竿を振ると、追い風に乗って直線の弾道が闇に消えて行く。
サラシの遥か向こうに着水。

竿を股にはさみ、かじかんだ手に息を吹きかけカウントダウン。
ふぅーっ!ふぅーっ!ふぅー!!・・・・・
と10息を吹きかけ、リールをゆっくり巻く。
この10の間に仕掛けは深いところに沈み、手は幾分暖まる。
ソアレ30は軽くシルキィに音もなく回わるのである。

そうっと引く。そうっと・・・・
すると、コツンと当たった。
わずかなアタリ。

再び同じ方向に投げる。同じ深さ。同じように引いて来る。
そして同じところ、またコ、コ、コ・・・・合わせるとゴッと乗った。
走り始める。
ロッドがしなる。やったぜ。!!

根に潜られないようにソアレの高速ギアで巻き上げる。
だが、尺クラスでないのは軽さですぐに分かった。
サラシの海面を滑るように白い直線を描き近づいてくるのが見える。
足下まで来たのを確かめ、えいやっ!と抜き上げる。
軽いわ~~。22センチだった。




次のキャストでまたヒットした。22センチ。

そのまた次もまたまたヒット。25センチ。




その次も、あんりゃあ、またヒット、25センチ。

うっはっは、のまたヒット、24センチ。

俄然、世界は一変し、一投一匹の入れ食いとなった。
ヒットする場所は右前方、サラシの向こう5メートル、深いところ、その一点である。

しかし、入れ食いは長くは続かない。
やがてぷっつりと糸が切れたようにアタリが遠のいた。
25センチ~22センチ9匹だった。
尺クラスは掛からなかったが、22センチ以下も掛からなかった。
そのことから、このサイズの小さい群れが回遊してきたのだとわかった。

その後、一時間粘ってみるが、ついにアタリは戻らなかった。

いくら息を吐きかけても、もはや指は痺れて感覚はない。

もう限界だろう。
波も収まる様子はない。
帰ろうか・・・・
おう、帰ろう。もう十分だ。

海に向かっては北斗七星が水平線の上に輝き
車までの帰りは頭上オリオン座が瞬いていた。
そして、シリウスは青くでかくオリオンの左下、いつものところに煌めいていた。

帰り道、道路の気温表示がマイナス3度を告げていた。
うひょ~~!!痺れるわけだ。





ソアレ30と25センチ。だが、この写真は送れない。

さて、ブログを始めようか。

2009-02-07 | ブログを始めるにあたって
数年前、福井の若き天才釣り師つーさんと出会ったのが、この物語の始まりであった。
彼に釣りのイロハを教わり、いつのまにか釣りの病に深く冒され、彼女のところへ走る熱情を持って、
或いは、海に呼ばれるごとく、ふと気がつけば、身体が海へと向かってしまっているほどのジャンキーになってしまった。

釣りは事件の連続であり、心ときめく冒険でもある。

釣りをするものなら既知のことだと思うが、
釣り師の先輩、故開高健がその著書「オーパ!」の中で中国古諺を紹介している。

一時間、幸せになりたかったら 酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら 結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら 豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら 釣りを覚えなさい。

中国五千年の歴史の中から生まれた諺である。

釣りは想像力の遊びであり、ブンガク的かつテツガク的でもある。
釣りをうまくなろうとすることは自然と仲良しになることである。

一人海辺に佇み、水平線に沈む夕日や、ぽっかり浮いたお月さん、天空に輝く星たちを友として竿を振る。
うむ、こんなに濃密で楽しい時間があろうか。


といえば、カッコいいのだが、ようするにアホなんである。
釣り道というのは、アホ道のことなんである。
道を極めるとは、何かを悟って賢くなることではない。
アホが、もっともっとリアルで躍動感溢れるアホになっていくことなんである。

この病気を治す方法はなく、こうなったら地獄に堕ちようが、とことん突き進むしかないんである。

とまれ、このブログは釣りという伝染病に幸か不幸か感染してしまった人々と
アホを共感したいのであって、
その共感がやがて大きな響きとなって、それぞれの人生の力となることをひたすら願うんである。

ようするに、一緒にアホをやろうや。なっはっは。ということ。