日々の寝言~Daily Nonsense~

累積放射線量の予測

岡山大学大学院保健学研究科 助教 北脇知己さんが
数理モデルに基づいて文科省のデータを処理して、
今後新たな放射能放出が無いと仮定した場合の
累積放射線量の予測を出してくれている。

もとのページはこちらこちら

それによれば、浪江町付近の 32地点
(文科省計測地点)について、
34.14mSv となっている。

北脇さんも書いているとおり、
この値は放射線業務従事者(成年男子)の
年間上限 50mSv よりは小さい。

また、ずっと屋外にいた場合の値なので、
屋内に居れば半分くらいにはなりそうだ。

しかし、
農家は屋外の土に近いところにいる時間が長いこと、
妊婦や子供への影響、
今後の新たな放出の可能性、
などを考えると、やはり
かなり微妙な値だと思う。

追記:4/2の早野先生 twitter によると、
場所によってはそろそろヨウ素よりもストロンチウムの
影響のほうが大きくなりつつあるようだ。
そうなると、減衰が遅くなるので、
累積量は上記試算よりも少し大きくなる可能性があると思う。

さらに追記:北脇先生からコメントをいただいた。
ありがとうございます。
複数の核種の存在を考慮した最新の解析はこちら。

コメント一覧

Tomoki Kitawaki
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~kitawaki/Radiation_Model_Sim_4.htm
岡山大の北脇です。
情報を取り上げていただきありがとうございます。
その後、さらに半減期の長いCs137の影響を取り込んだ計算をして、上記の結果とは異なる結論を得ています。
こちらの方もご紹介いただけるとありがたいです。
よろしくお願いします。
 ↓
http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~kitawaki/Radiation_Model_Sim_4.htm
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