日々の寝言~Daily Nonsense~

アベノミクスの行方

日曜討論でアベノミクスを取り上げている。

これまでに起こったことは、

円安の進行
株高の進行
長期金利の上昇

消費者物価指数は上がっていない
設備投資も上がっていない
給料も上がっていない

円安の最大の理由は、
たまたま安倍さんの就任
+黒田金融緩和とシンクロして起こった
世界経済の回復だと思う。

リーマンショック以来の
アメリカ、ヨーロッパの危機が
いちおうクリアされた、ということだ。

その結果として、
過大評価されていた円が戻った。

輸出産業の業績回復が期待されて、株が上がっている。
資金シフトが起こって、債権が下がっている。

というのがここまでのところ。

この後、本格的な景気回復につながるかは、
野口由紀雄さんも言うように、
なかなか難しい状況だ。

たとえば成長戦略では、
健康長寿社会を謳っているが、
その関連産業の中心は介護などのサービス業で、
国内サービス業にとっては、円安は逆風だろう。

むしろ、今の円安で、
既存の輸出産業が生き延びるだけ、
という感じがする。

そして、そうした企業は、
設備投資を海外でするので、
国内の雇用にはつながりにくい。

農業を輸出産業にして、
所得倍増というのは、理屈ではありえそうだが、
しがらみがすごいからなぁ。
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