YouTube のお薦めから。
山田五郎さんの
オトナの教養講座というチャンネル。
世界一やばい西洋絵画入門、
という触れ込みだが、
さすがに蘊蓄が深い。
このルノワールの絵とは
小学校のときに家にあった画集で出会って、
御多分に漏れず、
一目で美少女イレーヌの可憐さの
虜になったクチだ。
動画のコメントにもあるように、
同じような経験をされている方は
多いようだ。
ビュールレ・コレクションが
日本に来たときには、見に行って、
絵の前でしっかり佇んだ。
少女の美しさが圧倒的だが、
五郎さんも解説しているとおり、
背景や服の印象派的なタッチと、
顔の肌や髪の毛の古典派的なタッチが
全然違って、ユニークな効果を出している。
肖像画を注文した伯爵夫人は、
古典派の絵をお望みだったようなので、
顔や髪の描き方は注文に沿ったもの
だったのかもしれない。
イレーヌ本人のその後の生涯の話も
興味深いものだった。
ナチスのユダヤ人虐殺を生き残って、
90歳以上も生きたという。
この絵は、ナチスによる略奪を経て
最後は本人の手に戻ったのに、
あっさりと、ナチスに協力して富を築いた
ビュールレに売ってしまった
というのも、信じられない話だが、
彼女にとって、この肖像画が描かれた頃は
懐かしい時代というよりは、
忘れたい時代だったのだろうか?
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