柚月裕子「最後の証人」

これもテレビから。

東日本大震災で、両親を亡くした
柚月さんに NHK のアナウンサーがインタビューする
「これから」という番組を見て、
その、なんというか、
しっかりと自立して、自分で考えて話している感じが
とても印象的で、作品を読んでみたくなった。

作品はミステリーで、
いろいろな賞を取っているらしい。

どれにするか迷ったが、
初期の「最後の証人」を
Kindle で読んでみた。

こちらも、原田さんと並んで、
上質のエンタテインメントで、
定番の裁判ものながら、どんでん返しが２つ
仕込まれていて、あっという間に楽しく読んだ。

描写がとてもきめ細かくて、
感情を揺さぶる表現も上手い。
電車の中で、泣きそうになった。

こういう、女流作家のエンタテインメントは、
宮部みゆきさんや、高村薫さんあたりから、
質や技術の向上が始まったような印象があるが、
たまに読むと、ハマってしまう。

他の作品も読みたいが、
仕事に差し支えそうで、
我慢しているところ。