とりつかれているのだが、どうも謎が多い楽曲だ。
そもそも動画のタイトルからして、
O Glaros (To tragoudi tis limnis) 英訳すると、
The Seagull (The Song of the Lake)
となっている。
その一方で、The Seagull という曲も別にあるのだ。
チェーホフの戯曲「かもめ」と関係があるらしいので、
久しぶりに読み返してみた。
複雑な人間関係を描き出すドライな目が冴えている。
しかし、あの歌詞そのものは、戯曲の中には無さそうだ。
どうやら、チェーホフの戯曲を下敷きにした The Seagull
という別の作品(映画??)があり、
それに Karaindrou が曲を提供したようなのだが、よくわからない。
Karaindrou のアルバムの中では
Herod Atticus Odeon(ライブコンサート)(1988)
Elegy of the Uprooting 「根無し人の哀歌」 (2006)
に収録されているようだ。
しかし、どちらも歌っているのは
Maria Farantouri で、Tsanaklidou とは違う。
特に、後者は 合唱までついたアレンジ。
一方、Tsanakulidou のアルバムで探すと、
To Magiko Kouti というアルバム (2007) に収録されているらしい。
amazon.com だと $26.20 なのだが、
日本の amazon.co.jp だと輸入業者が 4,000円以上で売っている。
ぼったくり・・・
iTunes で "To tragoudi tis limnis" で曲名で検索すると、
Angelique Ionatos という歌手のものが出てきた。
iTunes には Herod Atticus Odeon も Elegy of the Uprooting も
To Magiko Kouti も無いらしい。
ひとつの動画に、作詞者は Arleta という情報があり、
それで検索すると、Arleta というのは
ギリシャの女性シンガーソングライターで、
Deka ke mia nihtes (live from Perole) というアルバム (1987) に
確かに To tragoudi tis limnis という曲が入っている。
ここで視聴できるが、こちらもなかなかいい感じの演奏だ。
amazon.co.uk ではダウンロード販売をしているようだ。
一方、iTunes で Arleta を検索すると、
最近のアルバムしか出てこない。
ちなみに、この人の歌はなかなかいい感じ。
amazon で「かもめ」という DVD を検索すると、
マヤ・プリセツカヤのものと、
日本のもの(藤原竜也主演)!がヒットするが、
どちらも違うように見える。
うーむ・・・
というわけで、動画の音源は見えてきたが、
作詞作曲の経緯の謎はまだ完全には解けていない。
もう少し調べてみたいのだが、ギリシャ語の障壁がなかなか大きい
そもそもアルファベットからして違うし。
とりあえず YouTube で聴けるのでいいんだけど・・・
追記:Elegy of the Uprooting を入手した。
The Shegull は、映画ではなく、National Theater
での舞台らしい。
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