日々の寝言~Daily Nonsense~

国土交通省の不作為

関越道のツアーバス事故では、
運転手が逮捕され、バス会社も捜索されている。

第一義的な責任がそこにあるのは
そのとおりだが、しかし、根本的な責任は、
国土交通省の不作為ではないのか?

今朝の朝日新聞によると、

> 総務省は07年2月に大阪府吹田市で
> スキー客ら27人が死傷したツアーバス事故を受け
> 09年に運転手500人を対象に勤務実態などを調査。
> (中略)
> 調査では安全運航できる乗務距離についても質問。
> 高速道と一般道の両方を走る場合、
> 昼間が平均531キロ、
> 夜間が平均439キロで、
> 国の目安を大きく下回っていた。
> (中略)
> 上限を670キロとする国交省の基準に対し、
> 総務省は10年9月に「運転手の健康面を
> 考えておらず、運転手や有識者らの意見も
> くんでいない」と指摘、
> 行政評価に関する権限を定めた
> 総務省設置法に基づいて改善を勧告した。

> だが、国交省は10年9月まで実施した
> バス業界などとの私的懇談会で
> 「変更の必要がない」との方向性を出した
> ことなどを踏まえ、改善していなかった。

とある。

これが本当なら、国交省は
総務省からの勧告を想定して、
業界団体の意向を尊重した懇談会を開き、
それをアリバイにして不作為を行った、
ということになる。

そして、結局、事故が起こらないと
何も変わらない。

酷い話だ・・・
公害、薬害エイズ、原発、・・・
みんな同じ構造だ。

運転手やバス会社の責任を問うのと同時に、
国交省の責任もきちんと問うて欲しい。

AIJではなく、こういう問題こそ、
国会で取り上げて議論して、
安全優先の法律改正に結び付けて欲しい。
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