日々の寝言~Daily Nonsense~

羽生キラー深浦

将棋の王位戦第3局を
ネットで観戦した。

先手の羽生四冠が相懸りを選択し、
深浦王位は追従するも
駒組みで玉が左右にゆらゆらと動く趣向を披露し、
玉が囲いから出て、飛車が入るという
不思議な形に構えて待ちの姿勢を取る。

結局、先手の羽生が仕掛けたが、
やや無理気味だったようで、
手をつなぐために無理を重ねて
いきなりの飛銀交換へ。

しかし、そこからなんとか手をつないで
かなり盛り返したのだが、
最終盤に詰めろを見落とし(たぶん)。

深浦は25手詰めをきっちり読みきって
羽生玉を即詰みに討ち取った。

羽生ファンとしては、まず、
△4八龍が詰めろとわかっていたのか?
が気になるところ。

局後のコメントには
「4八龍が詰めろでは負けです」とあり、
詰めろとわかっていたがどうしようもなかった、
詰めろでは無いと思っていて負けた、
のどちらとも取れる。

後手が△4八龍と出た形は、いかにも危ないので、
いくら「読まないで指す」を目指しているとはいえ、
その先を読まなかったということはなかったと思う。

したがって、
1)読んで、詰まないと見た
2)読んで、詰むとわかったが、
 適当な受けが見つからなかった

のどちらかだろう。

3)もし詰むのなら負け、と見切って
 読まなかった。

というのもあるかも。

▲4四銀はわりとあっさり打った
ような気がするので、1)か3)だろうか。

しかし、詰むとわかっていたからこそ、
逆にあっさり打って、
相手が間違えて受けてくれるのを狙った、
ということもある。

羽生さんも本当のところは
はっきりとは言わないだろうし、
結局、こういうところは、
わからないのだなぁ・・・

それにしても、
深浦王位は、羽生四冠に強い。

しかも、最近は、
今回のような逆転勝ちが目立つ。

勝ちが見えても表情が変わらない
ポーカーフェイスが、
羽生さんの感覚を惑わすのでは?
というような説もある。

森内さんや佐藤さんは、
わりと表情が変わるようだし。

でもまあ、実際のところは、
最後まで緩まない気力+体力という点で、
現在の羽生さんを上回る数少ない棋士、
ということなのだろう。

通算勝率も7割近くで、
羽生さんに対してだけでなく、
誰に対しても強いのだ。

それでもA級に定着していない、
というのがむしろ不思議だが、
相手によって気合が変わるような、
むらっ気がある、のだろうか。

これで、永世名人獲得、棋聖奪取の
勢いは完全に消えた。
七冠再制覇の道は、やはり簡単ではない。

先手番で先に負けて苦しくなったが、
ファンとしては、
なんとか次局で挽回して欲しい。

次は、深浦さんの地元の佐世保での対局。
深浦さんのほうが有利に思えるが、
しかし、関係者への気遣いなどを考えると、
羽生さんのほうが勝負に集中できる環境かもしれない、

と身勝手な期待・・・
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