日々の寝言~Daily Nonsense~

南半球の逆襲

今日のNHK沸騰都市は、
ブラジルのサンパウロ。

エタノール産業の飛躍的発展で、
ここ10年で急激に豊かになっている都市だという。

高層ビルが立ち並び、
ビジネスマンはヘリコプターで空を飛ぶ。

全然知らなかった・・・

ちょっと前まで、
すごいインフレで苦しんでいたのに。

広い農地を開拓し、サトウキビを栽培して
それでエタノールを作る。

こういう産業はいいなぁ。
シンプルで、公害も少なそう。

結局、食料と燃料を
握っているところは強い。

インドも、中国も、シンガポールも、
世界はすごい勢いで変わっている。

エタノールが石油に替わる燃料になれば、
ほんとうに世界の勢力図が変わるのかも・・・
と思わせる番組だった(製作の意図どおりだが)。

上り坂の国はいいなぁ。
多くの人が希望に満ちている。

それに較べてわが日本は・・・

一人あたり数万円の
定額給付金をどうするかで、
議会が数ヶ月すったもんだしている。

年末には派遣村ができて、
平均的な人のベースとなる生活は
どんどん切り下げられている。

ジリ貧だ。

やれやれ・・・

大丈夫じゃないよ、明らかに。

車や半導体や電子機器といった
製造業は飽和してきているのだが、
今後、何を売りにしてゆくのだろう?

飽和しているとはいえ、
やはり製造業なのか?

従来の米欧やアラブに代わって、
ブラジルやアフリカが繁栄したら、
そこを相手に商売すればいい?

その次の番組では、
辺見庸さんが、暗い顔で
暗い日本について暗く語っている。

日本は明らかに病んでいる。
国としての浮き沈みで言えば、
これからしばらくは沈むのかもしれない。

21世紀は、世界の勢力図だけでなく、
人間の基本的な価値観も変えるような、
大きな変革の世紀になりそうだ。

それは大きく言って、
北半球の没落と、
南半球の逆襲かもしれない。

大きな戦争にならなければよいが。
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