不具合インシデントが続いている。
ある人のマイナンバーが
他人の住民票、他人の保険証、
他人の口座番号、と紐づいていた
ケースが発生している。
もともと、マイナンバーカードを保険証にする、
と言うこと自体が、とても筋が悪い、
というのはまずあるだろう。
あれだけ番号の漏洩に注意、
みたいなことを言って、
情報の取り扱いのセキュリティを
求めている一方で、カードのコピーを
郵便で送るとか、日常的に持ち歩く
保険証に使うとか、どっちなの?
という感じ。
マイナンバーカードの普及のための
苦肉の策であるとはいえ、
現場のご苦労が偲ばれる。
それはそれとして、
情報システムの作りとしても、
どうしてそんなことが
起るのだろう?と
思うくらいのお粗末さだ。
たとえば、保険証については、
厚労省は、健康保険組合の入力ミスだ、
と言うのだが、
人間がミスをするのはあたりまえなので、
こういうシステムを作るときには、
本来、入力ミスをしたら受け付けないように、
フールプルーフに作るものだと
思うのだが・・・
口座番号の件も
ログオフを忘れた、
というのだが、
ログオフなんてしなくても
ちゃんと毎回情報が
クリアされるように
作られていないのが
信じられない・・・
コロナのときもそうだし、
銀行のシステムなどもそうだが、
日本の情報システム構築力は
ほんとうにお粗末だ。
なぜなのだろうか?
「ものづくり」が得意で、
目に見えないソフトウェアを
作るのは不得意、というような
説明がよくされるのだが、
個人の能力にそんなに違いが
あるようには思えない。
組織的に複雑なものを作る
というところに何か問題が
あるのだろうか?
しかし、大きな橋や
トンネルやビルなどは
作っているわけだから・・・
謎だ・・・
一つの仮説は、
正しい作り方を知っている人が
少なすぎる、ということかもしれない。
もちろん、大学の情報系の講義
もあるわけだが、実際に複雑なシステムを
作ろうとしたら、そいういうところで
教えられること以外のことが
たくさんあるに違いない。
そういうものは、大きなシステムを
ちゃんと作ったことのある人から
伝えられてゆく、伝統のような形で
根付いてゆくものだと思うが、
そもそも成功体験のある人が少ないから、
それがうまくいっていない
ような気がする。
海外の人材をもっと入れる
というのがひとつの方向だが、
日本語を使うシステムという壁が
あるのかもしれない・・・
最新の画像もっと見る
最近の「PC、IT、AI」カテゴリーもっと見る
アマゾン「Alexa」が生成AI対応に進化!
PIVOT【2025年超予測:生成AI(前篇・後編)】(落合陽一氏、原一将氏)
OpenAIが実現した Operator 画期的な自律型AI!人間のようにブラウザを操作する未来型アシスタントの全貌(2025-01)【トレンド解説シリーズ】
NVIDIA CEO Jensen Huang Keynote at CES 2025
Seminar with Professor Geoffrey Hinton, at the Royal Swedish Academy of Engineering Sciences (IVA)
Google DeepMind のハサビス博士らが 2024年のノーベル化学賞を受賞!
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事