「ほぼ日刊サマーミューザ」に
音楽評論家の長谷川京介さんが
記事を書かれていた。
さすがに、タイトルの付け方が上手、
というか、言われてみれば、
これしかない。
井上さんの、演奏直後と思われる
サイン色紙も掲載されている。
ご本人のブログには、
プレトークの要約も掲載されていて、
こちらもありがたい。
> 配信なんかでブルックナー聴いても
> 面白くない
の他にも、
> 幸福になるには何が良いか、
> 考えて指揮者になった。
> ブルックナーの9番が振れたらいいな
> と思っていたが、今日振れて満足。
> 怖いのはお客様が満足されないこと。
> みなさん音楽聴いて楽しい?
> 僕楽しくない。
> 音楽なくてもハッピー。
> 音楽に会えてよかったとは思う。
> それがなくてもハッピー。
> 始まって終わる。
> それが音楽の一番いいところ。
> 人は死ぬ。死ぬことは不幸とは思わない。
> 死は経験できないが、必ず待っている。
> 明日が来ることと命が終わることは同じ。
(と思って生きている。)
など、名言満載。
* * *
ところで、細かいことを言うのは野暮なのだが、
ちょっと気になったのが下の部分。
> チェリビダッケの後を追いかけて、
> 18の頃から読響の練習場に潜り込み、
> ティンパニの後ろに隠れて
> リハーサルを聴いていた。
> 花咲かせるようにしたい。
このリハーサル、私が観たものと
同じだろうか?
井上さんは 1946年生まれなので、
18歳になられたのは 1964年。
チェリビダッケが「幻の名指揮者」
として最初に来日して
読響を振ったのは、1977年の 10月。
念のため検索したら、当時のチラシや
プログラム(しかもサイン入り!)がこちらに
掲載されていた。
いつものことながら、
ネットには偉大だ・・・
というか、世の中には
偉大な人がたくさんいる。
この来日の、1回目のときか、
2回目のときか忘れたのだが、
リハーサル(というか、ゲネプロ)を
一般に公開してくれたのを、
友達と観に行った記憶がある。
しかし、このとき、井上さんは
30歳になっている。
18歳の頃からチェリビダッケを
追いかけていて、
上記のチェリビダッケの来日のときには
ティンパニの後ろに隠れて
リハーサルを聴いていた、
ということなのだろうか?
と思ってもう少し検索したら、
2019年のサマーミューザで
井上さんがブルックナーの第8番を
指揮されたときの記事があった。
それによると、
> 50年ほど前にギュンター・ヴァントが
> 日本のオークストラで初めて
> ブルックナーの交響曲第8番を指揮した際(*)、
> リハーサルを見学させてもらったのが、
> 私の読響との出会いでした。
> *1968年6月20日(木)、
> 読響〈第48回定期演奏会〉
> 東京文化会館
とある。こちらも 18歳とは
少しずれているのだが、この話と
混じっているのかもしれない。
一昨日のブルックナー第9番は、
録音でしか聴いていなかった
チェリビダッケの演奏とも
ごっちゃになって、
私にとっての理想の
ブルックナー第9番として、
まだ頭の中で鳴り続けている。
ありがとうございました。
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