日々の寝言~Daily Nonsense~

Jean Sibelius: Symphony No. 2, Turku Philharmonic Orchestra conducted by Leif Segerstam

Jean Sibelius: Symphony No. 2 in D major Op. 43 | Turku Philharmonic Orchestra


前のエントリーに書いた、
ハンス・ロットの交響曲の演奏を
いくつか聴いたのだが、
Leif Segerstam(レイフ・セーゲルスタム)
というフィンランドの指揮者・作曲家
の演奏がなかなか良かった。

なんというか、
一つ一つの音がよく聞こえる
響きの作り方や、かなり遅いテンポ設定が、
チェリビダッケを少し彷彿とさせる。

貫禄のある体型で
椅子に座っている姿も、
晩年のチェリビダッケを思わせるし、
指揮している姿も、
過剰に感情や情感を込めず、
淡々と、音楽の構造を
創り出そうとしている点が
少し似ている感じがする。

白髪、髭の容姿から、
サンタクロース指揮者とも
呼ばれているらしい。

ハンス・ロットの交響曲の演奏は
非公式チャンネルだったので、
上の動画は、公式チャンネルからの
シベリウスの交響曲2番。

シベリウスの作品の中では
好きな曲のひとつだが、
特に、終楽章は
かなり感動的な演奏だと思う。

また、BBC交響楽団を指揮した
ブルックナーの8番の録音があって、
これは 2015年のライブで
放送されたもののようだが、
響きのクリアさがチェリビダッケを
彷彿とさせる、良い演奏だった、
というか、8番を始めて
途中で脱落せずに聴きとおすことができた。

テンポも、チェリビダッケよりも遅めで
1時間43分もかかっている!!
I. 21:00, II. 17.26, III. 44.07, IV. 31:07
(楽章間の間や拍手なども含む時間)

チェリビダッケの演奏は、たとえば
I. 19:22、II. 15:47、III. 33:23、IV. 31:11

もっと評価されてよい演奏だと思うが、
ブルックナーの交響曲の CD は
出ていないようなのが残念だ。

この人は、作曲家としての活動も活発で、
なんと、300曲以上の交響曲を作っている!?

その多くは録音されていないらしいが、
いくつかは YouTube で聴くことができる。
現代的な曲だが、その音の使い方などからも、
ものすごく耳が良い人なのではないかと思う。

いずれにせよ、怪人風の容姿に
匹敵する天才であるのは
間違いがなさそうだ。
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