Kindle でたくさん読めるようになっていた。
新潮社、河出書房、そして、講談社まで
電子書籍を出している。
ちょっと前までは、絶版のものが多かった
ことを考えると、夢のような状態だ。
さっそく、随筆集の「秋風日記」を衝動買い。
秋風日記とその他の随筆を集めている。
驚いたことに、「幻の指揮者」チェリビダッケ
についての記述がある。
まだ初来日して読売交響楽団を指揮する前で、
病気で寝ているときに、FMで聴いた、ということらしいが、
(実はこうしたことは、福永作品にとても詳しい人から、
教えてもらった)
「チェリビダッケの印象は圧倒的であった」
「弱卒をひきゐて孤城を守る真田幸村といった感じ」
などと、高く評価されている様子で嬉しくなる。
曲がシベリウスの2番というのも、
なんとも福永さんらしい。
ところで、同じ本の中の「アーサー王伝説」という随筆では、
「私の家にはまた漱石全集が揃っていて、
小学生の頃から私は分かってもわからなくても漱石を愛読してゐた」
と書かれていて、やっぱり福永さんは
漱石の純正な後継者だ、と膝を打った。
来年は、なんと生誕 100周年だそうだ。
これを機に、もっとたくさんの人に
読まれることを期待したい。
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