カズオ・イシグロ「クララとお日さま」（６）

やっと少し、頭に浸透してきた。
歳を取ると、いろいろなことに時間がかかる。

　　＊　＊　＊

（以下、ネタバレあり）






明らかに、これは、
「愛と友情と、それが引き起こす奇跡（のようなもの）」
についてのお話だ。

まず思い出すべきは
「幸福な王子」や
「若草物語」や
「カラマーゾフの兄弟」
だったのかもしれない。

　＊　＊　＊

すべてが象徴的にしか描かれないので、
想像の余地がたくさん残っている。

それが良いと思う人と、
そうでない人とで、
評価は分かれそうだ。

AF の扱いについても
いろいろな意見がありそうだ。

　＊　＊　＊

クララのように生きたい、
と思っていた頃もあった
ということを懐かしく思い出した。

全然そうはならなかったのだが・・・