夜更かししてしまった。
その最後に見つけた大物が
Rosalyn Tureck (1914-2003)。
こんな女流がいたとは!
Glenn Gould は決して突然変異ではなかったのだ・・・
今まで知らなかったのがとても悔しい。
かなりの驚愕。
ゴールドベルグ変奏曲、
平均律クラヴィア曲集、
イタリア協奏曲やフランス序曲
どの演奏も、素晴らしい集中力で、
まっすぐに Bach に向かっている。
素晴らしいカンタービレが
聴き手の心を捉えて離さない。
若い頃のゴールドベルグのアリア、
晩年のゴールドベルグのアリア、
さらに晩年のゴールドベルグのアリア、
グラモフォンから発売されているゴールドベルグのアリア(1998録音)、
なんという繊細なニュアンス、
なんという豊かなセンチメント・・・
何度も繰り返し聴いて飽きない。
Sharon Isbin によるオマージュも泣かせる。
ゆっくりなテンポには好みが分かれるだろうが、
自分には、あれほどたくさんのものを表現するために
どうしても必要なのだ、と感じられる。
逆に言えば、だからこそ、
ゆっくりでも十分に間が持つのだ。
これは参った。
世の中にはまだまだ
知らない素晴らしいものが
たくさんあるらしい。
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