ほとんど 20世紀である 1896 年に始まった近代オリンピックは、
ほぼ同時期の 1901 年に始まった科学におけるノーベル賞とともに
20世紀、「人類の進歩と未来」の象徴として、
平和の象徴として、また、国家の威信を示す場として、
君臨し続けてきた。
しかし、高度資本主義経済の下、オリンピックは、
国家にとっては、開発予算を引き出すための口実、
マスコミにとっては、確実に視聴率の取れるイベントに
なり下がっている。
もちろん、多くのアスリートにとっては、
未だに憧れの競い合いの場であるのは間違いないことが、
今回の新型コロナ禍の中で強行開催されたことによって
逆説的に証明された形になったが、それ以外の人々にとっては、
安く手軽に感動を得るための、
娯楽の一つになっているようにも思われる。
「進歩と未来」に代わり、「持続可能性」や、
多様性「Diversity と Inclusion」 が叫ばれる 21世紀には、
国別対抗戦ではなく、もっと新しい形のイベントが
ふさわしいようにも思われるのだが。
IOC は、いつ今のようなオリンピックをやめるのか、
検討し始めているのではないだろうか?
というような天邪鬼なメタな議論はともかく、
今回のオリンピックの勝ち組と負け組をメモして
(抜けは多いだろうが)、今後の参考にしておきたい。
勝ち組
ソフトボール、野球、卓球、柔道、レスリング、体操、
空手、フェンシング、スケートボード、サーフィン、スポーツクライミング、ゴルフ、
女子バスケ、幼なじみ・兄弟姉妹、岡本知高さん、米津玄師さん、
インテル、橋本聖子さん、新型コロナウイルス
負け組
サッカー、バドミントン、バレーボール、
水泳(飛び込み以外?)、陸上、
ほとんどすべての五輪スポンサー、菅総理
特に、サッカーと野球、卓球とバドミントン
バスケットボールとバレーボール、
の対比は印象的だ。
ここから何を読み取るのか?
それが負け続けないために重要なことだ。
そして、無観客にして本当に良かった、と思う。
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