見苦しい責任のなすりあい

福島第一原発の１号機での海水注入が
55分間中断していたことをめぐって、
東電と政府内部で責任のなすりあいになっている。

当初、東電は官邸からの指示で中断した、
というニュアンスだったようだが、
官邸は中断があったことは知らなかったと主張。

そもそも海水注入の開始も、
官邸の指示ではなくて、
現場の判断で始まっていたようだ。

その後、斑目原子力安全委員長の進言で、
政府内で再臨界の可能性について検討しており、
そのことが東電の担当者によって伝えられ、
東電が自分で判断して中断していた、
ということになった。

と思ったら今度は、
斑目委員長が再臨界の可能性について、
進言していない、と強く反発。

それではなぜ、官邸では海水注入による
再臨界の可能性が議論されていたのか？

もしかして「あの人」が震源では？？？

どちらにせよ炉心溶融も爆発も起きてしまった後なので、
実はあまり重要ではないのだが、
政府がむきになって首相関与を否定すればするほど、
逆に怪しさがつのる・・・というのがまた情けない。