日々の寝言~Daily Nonsense~

大熱戦

将棋の王座戦第二局
(羽生王座-中村太一六段)
は、大変な激闘だった。

急戦矢倉の出だしから、中村さんが雁木に組む。
じりじりする序盤が長く続き、
先手の羽生さんが矢倉から穴熊に組み替える。

このあたりでは、王の堅さの差で
先手が良さそうと言われていた。

やっと駒がぶつかったのは
夕食休憩も終わって、20時を回った頃。

戦いが始まると、一転して
流れの激しい勝負となり、
角をばっさり切って羽生さんが猛攻する。

さすがに先手が良いかと思われたが、
中村さんも攻めをしのぎながら入玉をめざす。

一時は入玉成功と思われたが、
なんとそこから羽生さんが
秘術を尽くして押し戻した。

中村さんの王将は、
単騎で逃亡生活を続けるような形になるも、
あきらめずに粘り続けて、
両者一分将棋の中、
形勢不明の戦いがさらに数十手続く。

最後は羽生さんが仕留めたが、
200手を超える攻防は、
王座戦史上最長で、
とても見ごたえがあった。

両者、全力を出し尽くした感じの、
清々しい勝負。

中村さんは、攻める番が回ってこなかったので
つらかっただろうが、途中、中村さんにも
チャンスはあったと思う。

これで1勝1敗となり、
あらためて三番勝負となった。

次局はちょっと間があいて、
10月になってからだが、
また熱戦を期待したい。
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